ジャニーズ事務所といえば、昔からテレビ各局に大きなチカラを有する巨大芸能プロの印象が強いのでしょう。
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しかし、昨今では影響力が低下していると指摘されています。
実際、現在のジャニーズ事務所はどんな存在になっているのでしょうか。その実態を業界関係者に聞いてみました。
テレビ関係者によると、「たしかに以前のジャニーズ事務所はテレビやラジオ、映画や舞台などの世界で威光を放っていました。しかし、今も同様かといえば微妙な状況ですね。力が弱くなっているとは思いませんが、ジャニーズサイドの対応に以前とは明らかな違いが見えるようになっています」
関係者が言及している「対応の違い」とは、一体どういうことでしょうか。
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「やはりSMAP解散と近年の不祥事続きで、事務所としても方々に謝罪を繰り返しています。そのため、今はマスメディア各社への対応時の喋り方などが変わっています。特に社長のジャニーさんはかなり違いますよ」―同テレビ関係者
トップが対応を変えたということでしょうか。
「意識して変えているのかどうかわかりませんが、取材時の対応は明らかに違いますね。たとえば今までもコンサートの初日や舞台のゲネプロ時などはマスコミ取材に社長自ら応じてくれました。その際、事前に事務所スタッフからNG質問などが注意されていました。ただ、山口達也や小山慶一郎の不祥事が出てからは、そうした対応もなく、作品以外の事務所全体の問題などへの取材も解禁されています。また、初日以外でも自由に取材できるときもあります。場合によってはジャニーさんのほうから『例の件、聞きたいんでしょ』と話してくれることさえありますしね」―同テレビ関係者
つまり、不祥事ネタなども自分たちから話す対応に切り替わったようですね。これは一体どうしてでしょうか。
「記者も訝しがっていますが、ひとつは事務所の弱体化が明らかな原因だと思います。不祥事続きでスポンサー離れが顕著です。テレビやラジオはどうこうできてもスポンサーばかりはどうしようもないので、さすがに財務的にも痛手です。代理店にも営業に行かせるなど、これまででは考えられない動きもあります」―同テレビ関係者
これまでは、待っていれば自然とCMの依頼があった存在だったが、今はそうでないようです。
さらに、ジャニー喜多川社長の対応が変わっているというのは、もう一つの理由があるようです。
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「いわゆる終活に入ったと見る関係者も多いです。もはや事務所の拡大より、現在所属しているタレントたちの今後を安泰にしてあげたいという思いが強く、これ以上不祥事を出させないことが最大の目標になっているんだと思います」―同テレビ関係者
「今はジュリーさんに意見を言っても無視されて終わるような状況です。事務所内で影響力が低下し続けているので、その愚痴を言いたい側面もあって記者の前で喋る機会が欲しいのかもしれません。世間では嫌われている部分もありますが、生粋の現場主義者なので記者やクリエイターからは好かれる人です。そのため、現状には同情する関係者も多いですよ」―同テレビ関係者
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ここまでジャニーズ事務所を繁栄させてきたのは確かにジャニー喜多川社長です。社内では無視されながらも不祥事が続き、記者に愚痴りたくなる気持ちも理解できる気がしますね。いずれにしても、ジャニーズ事務所は昔とは大きく対応が変わってきているようですね。