X
    Categories: ISSUE

台風19号の被害甚大…正月恒例の『箱根駅伝』に危険信号が点滅中?!


先日日本各地を襲った台風19号。河川の氾濫や土砂崩れなど、全国各地で大きな被害が出て今も復旧作業に追われている所が多数ある状態です。この台風の影響で箱根では3日間の降水量が1000ミリを突破しました。その影響で毎年正月恒例の箱根駅伝の開催にも支障が出そうな状況なのだそうです。

復旧に数ヶ月の爪痕

今回の猛威を振るった台風19号は長野、茨城、福島、宮城県のほかにも、かなり広い範囲でダメージを与えたました。そして、その猛烈な雨量に見舞われたのは、観光地として有名な箱根も同じでした。箱根では12日深夜から強い雨が振り始め、21時頃までまるでバケツをひっくり返したような雨が降り続けました。その結果、1日で922ミリの降水量を記録し、降り始めからの雨量はおよそ1000ミリを超えたのです。point 203 | 1

ADVERTISEMENT
point 0 |
NHK – NHKオンライン

この降水量を見て分かる通り、今回の台風で箱根が甚大な被害を受けたのは一目瞭然です。17日正午の時点でも、箱根駅伝の際に使用するコースの一部区間が通行止めになっている状態です。また、駅伝観戦の名所となっている『箱根小涌園ユネッサン』の付近では滝のように水が流れているそうです。point 205 | 1

ADVERTISEMENT
point 0 |
FNN.point 54 | jpプライムオンライン

現在不通となっている区間は大動脈である国道1号線なので、最優先で復旧作業が進められる可能性があるとはいえ、箱根町の至る所で水が吹き出している状態で、被害の全容が把握出来ていないそうです。さらに、被害が特に深刻なのが箱根登山鉄道だそうで、鉄道関係者は「復旧には数か月かかる」と話しており、例年の箱根駅伝開催日(1月2日・3日)には間に合いそうにない見方が強まっているのです。point 251 | 1

ADVERTISEMENT
FNN.jpプライムオンライン

箱根駅伝抜きにしても、観光地としてこれから紅葉シーズンのかきいれ時です。現在、箱根登山鉄道の不通区間をバスが代替輸送を行うことでどうにか滞りなく運営できている状況ですが、このままの状態が続けば例年通りに箱根駅伝を開催することはかなり難しくなるでしょう。

ADVERTISEMENT
point 0 |
BLOGOS

今回の台風で箱根の各宿泊施設も大きな被害を受けています。例として、箱根駅伝の関係者の常宿となっているホテルは長期休館に追い込まれてしまいました。地元にとって箱根駅伝は大事な観光資源です。他の何を差し置いても大会はやって欲しいという気持ちがあるのは間違い無いはずです。しかし、箱根登山鉄道の復旧が見込めないとなれば住民の移動手段は車だけになってしまいます。ライフライン確保に使用する貴重な道を長時間、駅伝が占領するわけにはいかなくなります。もし箱根駅伝が開催されたとしても、繰り上げスタートの基準は厳しくなる恐れがあるのです。point 318 | 1

ADVERTISEMENT
point 0 |
ももいろマングース

そして箱根駅伝では、交通整理をするために出場校以外の大学の陸上部員や往路を走り終えた選手たちが駆り出されるのですが、この時、箱根登山鉄道を利用して移動します。つまり関係者や報道陣を含め、箱根湯本~芦ノ湖間の移動手段をどう確保するかも考えなくてはいけないので、問題は想像より山積みなのです。point 203 | 1

ADVERTISEMENT

箱根の行く末

箱根駅伝本番までそれほど時間があるわけではありません。大会運営の日本テレビや読売新聞の関係者たちは、大会開催に向けて胃の痛い日を送ることになりそうです。毎年、箱根の山を駆け上がる選手達の姿には正月から頭が下がる思いでしたが、今回に関しては関係者の苦労の方が何倍も大きいかもしれません。

ADVERTISEMENT