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サザン桑田は反日?疑惑が持ち上がった原因は?


桑田佳祐と言えば、サザンオールスターズやソロ作品の中で、時折ブラックジョークを織り交ぜることでも有名ですが、2014年末に開催された年越しライブの演出により、「反日だ!」と批判され大きな騒動に発展しました。結局、年明け早々にはホームページ上に謝罪文が掲載されたほか、自身のラジオ番組においても謝罪することで、一旦騒動は治まりましたが、この問題の本質は全く触れられていません。そこでサザン桑田が反日であるのか検証してみました。

写真:taiyou-ynj.com

◼︎サザン桑田が反日だと批判される発端となった事件と時代背景

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写真:meigen.keiziban-jp.com

そもそも、サザン桑田が反日であると批判されるに至った騒動は、2014年末の紅白歌合戦に年越しライブからの中継で出演した際、天皇陛下のモノマネをした、紫綬褒章をポケットから取り出してオークションのギャグをした、ちょび髭がヒトラーを連想させるといったことに端を発しています。
そこから話が大きくなり、ライブで日の丸に罰点がついた映像を流していることや、「ピースとハイライト」の歌詞の中の「都合のいい大義名分(かいしゃく)で争いを仕掛けて」という部分が集団的自衛権や安倍首相を批判しているとされ、桑田佳祐は在日だとネットを中心にバッシングされることになります。
さらに、過去に発表された楽曲に「LOVE KOREA」といったタイトルがあったり、アルバム「KAMAKURA」に収録されている「悲しみはメリーゴーランド」が従軍慰安婦のことを韓国人の目線で歌われていることが取り上げられ、「反日だ!」という批判から「サザン桑田は在日朝鮮人だ!」という話にすり替わっていくことになります。
折しも2014年は韓国の反日デモや、それに対する日本人のヘイトスピーチが大きく取り上げられた時期とも重なり「なにが何でも韓国批判に結び付ける」といった風潮があったのは事実であり、桑田佳祐のこれまでの発言や作品を深く掘り下げた上での批判は皆無に等しいのが現状です。point 590 | 1

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写真:asagei.com

◼︎サザン桑田が反日ではない理由と歌に込められた想いとは?

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写真:pro-bank.co.jp

サザン桑田はこれまでも自身の作品の中で、世界情勢や平和について歌っていますが、そこには反日や反韓といった思想は感じられません。確かに前出の「悲しみはメリーゴーランド」や「LOVE KOREA」は韓国寄りの詞ですが、サザンの初期の名曲である「流れる雲を追いかけて」「かしの樹の下で」では中国残留孤児、すなわち日本人のことを歌っています。また、北朝鮮による拉致問題については「Missing Persons」で痛烈に北朝鮮を批判しています。極めつけは「東京VICTRY」で、この楽曲は東京オリンピックの成功を願ったものであり、本当にサザン桑田が反日であるならこういった楽曲を発表することはありません。
「ピースとハイライト」にしても「都合のいい~」の部分だけがクローズアップされていますが、その他の部分では「いろんな事情があるけどさ知ろうよお互いのいいところ」と歌っています。つまり、この楽曲は、同じアジアの国々がいがみ合うのではなく、お互いに理解し合って平和な世界を作ろうという、サザン桑田の反戦歌であるのです。
また、サザン桑田は「君が代」をライブなどで演奏することも頻繁にありますから、反日というよりも日本に対する愛国心が強いと言えます。ただし、日本は愛していても必ずしも今の政治を良しとはしていないため、政権批判とも解釈されるフレーズが随所に出てくるのは致し方ないことです。point 602 | 1

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写真:markey.site

◼︎まとめ

2014年末におけるサザン桑田の年越しライブ及び紅白歌合戦でのパフォーマンスは、様々な憶測を呼び「反日だ」「不敬だ」といったバッシングへとつながり、いつしか桑田佳祐という人格までを否定する発言が飛び交うことになりました。しかしながら、ほとんどが根拠のないヒステリックな意見であり、サザン桑田の過去の作品やパフォーマンスを紐解いてみると愛国心に溢れ、日本だけでなくアジアの国々の平和を願っていることがわかります。point 274 | 1

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