近年の傾向として、ソニー株価が復活している状況を確認することができます。2012年の頃、ソニー株価は1000円程度という低い値になっていました。しかし、2017年の末頃には5000円前後にまで復活しています。このような高い株価になった背景には、論理的な根拠やウワサなどがあると考えられます。ぼんやりとした理由としては日本の景気が回復している状況を挙げることができますが、この点については実感している人が少なくウワサというレベルの話である可能性があります。
ソニーという企業における業績への期待
写真:コインの森
現実的な話として、ソニーという企業については業績への期待という重要なポイントがあります。市場コンセンサスをチェックしたところ、営業利益については2017年3月期の予想が2565億円に対し2018年3月期は5114億円になっており前年比倍増が見込まれている状況になっています。震災の影響に関しては、主に半導体とデジタルカメラの分野で営業利益のマイナス影響があったと捉えられています。ところが、双方の分野は完全に復旧しているため大きな改善が期待できるということになっています。映画分野に関しても、不振であるのは映画製作部門に限られておりメディアネットワークやテレビ番組制作は堅調な状況を維持しています。そのため、震災による減損影響がなくなる数年先の利益は大きく改善することができると考えられています。
写真:Sony Japan | 人員情報
ソニーは映画や音楽などのコンテンツビジネスも手掛けており、日本の景気が回復しているような気運に合わせて若い世代を中心に映画や音楽を満喫する流れが強くなっているというウワサを耳にすることがあります。これらの情勢は企業にとっても日本全体にとっても理想的な環境に向かっているのではないかと感じています。また、ソニー株価が復活することにより家電の事業を進めている他の企業にも良い影響があると予測することができます。
ゲーム事業における収益拡大への期待
写真:ソニーストア
ソニーと言えばプレイステーションが有名ですが、プレイステーション4やプレイステーションVRの販売好調を背景とするゲーム事業の収益拡大への期待があります。プレイステーション4の累計販売数は5340万台を超え、歴代のプレイステーションシリーズのなかで最速の販売拡大が継続されています。また、プレイステーションVRの販売も順調でありソニーという企業を盛り上げるための重要なアイテムになっています。若い世代を中心にゲームを趣味としている人は多く、今後においてもゲームの需要は伸びていくと考えられています。
写真:投信1
ソニー株価が復活している理由については、為替の問題も関係しています。円高への心配がくすぶっているなか、ソニーの場合は対ドルでの円高の影響が比較的微弱なものとなっています。半導体やデジタルカメラの分野では円高のマイナス影響を受けることになりますが、ゲームや液晶テレビなどの分野はドル建ての調達部品が多いため、むしろ円高は増益要因になります。他の輸出企業と比較した場合、この点は対照的な収益構造であると捉えられています。他の輸出企業よりも注目される可能性が高い収益構造になっていることも、ソニー株価が押し上げられている要因ではないかと言われています。ソニーには、これからも魅力的な商品を発売していただきたいと感じています。
まとめ
写真:livedoor Blog
ソニーという企業は日本を代表する家電大手です。この企業の株価が上昇している背景には正当な根拠がある反面、推測の域を出ないウワサもあります。どちらにしても株価が上がっていることは良い現象であり、日本という国にとっても日本人にとっても喜ばしいことだと感じます。ソニー株価が復活している現状からは、明るい日本の未来を示唆しているような印象を受けます。ソニーという企業には温故知新という考え方を大事なこととして受け止めていただき、画期的な商品を世の中に提供していただきたいです。