近年高齢化が進んでいますが、その中でも高齢ドライバーによる事故が問題になっています。警察庁や厚生労働省は、65歳以上を「高齢者ドライバー」と定めています。また、NEXCO東日本の調査によると、高速道路での逆走の過半数（66％）が65歳以上のドライバーによるものだそうです。そこで「高齢ドライバーにあぶない運転をさせない方法」というものがあるそうなのです。
運転が心配
65歳以上の高齢ドライバーを持つ家庭は少なくないと思います。それにドライバーを仕事として生活している方たちもいるはずです。自分の両親や身近な人が事故や逆走につながってしまったらと思うと不安でたまらないものです。でも、直接相手に、「運転はもう控えた方がいいんじゃない？」と言うと、もしかしたら怒ってしまったり、不機嫌になるのではないかと言いづらいものです。point 293 | 1
『スマヌ法』
NEXCO東日本サイト内にある「家族みんなで無くそう逆走プロジェクト」で紹介されている『スマヌ法』というものがあるのです。この『スマヌ法』の方法は背中にカタカナで「ス」「マ」「ヌ」のいずれかを書いて、どの文字が書かれたかを当てるものです。書く文字をランダムに変えて計6回行い、3回以上間違えた場合は皮膚感覚をキャッチする能力が衰えている可能性があるらしいのです。point 244 | 1
その他にも楽しくチェックできそうな『時計の絵描画テスト』や『ひらがな仲間探しゲーム』など、有名な精神科の院長が監修のチェックが紹介されています。
免許返納
「高齢ドライバーにあぶない運転をさせない方法」としてもう一つ考えられるのが『免許の返納』です。免許返納はドライバーにとってはツラいものでなかなか決断できないものだと思います。しかし、「家族みんなで 無くそう逆走プロジェクト」では、そんな免許返納を考える家族に密着したWEB限定ロードムービー「父と母の卒業旅行～The Last Long Drive」が公開中。
しかし、これを見た視聴者からは様々な意見が寄せられました。「感動した！」や「素晴らしい発想」というコメントも多くある中で、「乗らなきゃいけない人もいる」などの批判コメントもありました。
確かに交通が不便で近くに駅がなかったり、車で移動せざるえない状況の方たちは免許返納は難しいものがあります。
高齢の親を持つ子の意見
このロードムービーを見た、70代の親を田舎に持つある男性は自身の親が80歳を超えて運転はしてもらいたくないといいます。でも、やはり“免許返せば？”とは言いづらかったようです。
・ネットスーパーをもっとお年寄りに使いやすくしてもらい、ホームセンターの物も買えるように
・田舎ではタクシーだけでなく地元の若者がUberの運転手になり買い物や病院の送迎ができる
・事故の起きやすい降雪のシーズンだけお年寄りが外に出ずに済む集団で暮らせる施設を作る
以上のような施策を国には考えてほしいと男性はいいます。
高齢者に住みやすい環境を作ることができたら「高齢ドライバー」の事故を防げる事につながるかもしれません。家庭では『スマヌ法』で楽しみながら親の運転能力について確かめてはいかかでしょうか。