ロックバンド「KANA-BOON」のベースを担当している飯田祐馬さん(28)が失踪した騒動について、6月16日(日)無事に帰宅したことを同グループの公式サイトで報告し、さらに飯田さんは音楽活動を一時休止することを発表しました。
飯田さんは、6月5日より家族やバンドメンバーと連絡が取れなくなり、捜索願が出されていました。これに伴い、主催イベントが中止となったり、Twitter上では、他のバンド仲間から「めしだ帰ってこい」などの呼びかけが相次ぐほどの騒ぎとなっていて、メディアでも事故や事件に巻き込まれている可能性があるとして大きな波紋を広げていました。しかし、6月16日に飯田さんが無事に帰宅したことが発表され、同グループの公式ホームページでは、
《ご家族によると、憔悴してはいるものの、怪我などはないとのことで、警察にもその旨を報告しております。KANA-BOONの今後の活動につきましては、本人の体調をみつつ、メンバーと共に話し合いを進めたいと考えております。改めてこの度は、多大なるご心配、ご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます》
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と飯田さんの状況と、今後の活動について報告しています。それを受けて、バンドのファンからは安堵の声が上がっていました。
飯田さんは変わり者として有名だったため、失踪時は音楽関係者の間で、「事務所と折り合いが悪く実家に逃げ込んだ」「八丈島にいる」「女性と逃避行」などの情報が飛び交っていました。そこで、『週刊文春デジタル』の取材班が、KANA-BOONの所属事務所マネジャーに取材を行っています。
記者:今日、飯田さんと会うという話でしたが、お会いになりましたか。
マネ:まだ、体調が回復しないのがありまして…もの凄い元気なのは元気なんですけど、会うまでにもう少し時間がかかるかなと。明日にも……
記者:体調が回復しないというのは精神的に? 肉体的に?
マネ:両方ありますね。落ち着いて会話するのにもう少し時間がかかるかなと
記者:精神的に憔悴し切っている。
マネ:そうですね、し切っているというのは大袈裟なんですけど、正確に物事を僕らもお伝えしたいので。(飯田は)うつむき加減でボソボソと話す程度なので……まあ、難しいなあというところでして
記者:メンタル的に弱い部分があった?
マネ:弱いというか、人それぞれあると思うのですけど、弱いといってもむちゃくちゃってわけでなくて、弱い方かもしれませんけど、そこでなんかくじけちゃって、黙り込んだりとか、状況的に変な感じになるとか、そういうのではないですけどね
飯田さんが回復するまで、今後の活動について話し合うのは難しいと明かすマネージャーですが、飯田さんの妻とはコンタクトを取っているようです。
記者:飯田さんの家族の状況は。
マネ:奥さんにも何度か会ってますけど、いい状況です
記者:かつての清水富美加さんの一件はもう一段落している。
マネ:と思いますよ、その件はまったくないですね
記者:前兆は全然なかった?
マネ:全然……まあ、あの……
記者:いついなくなっても、おかしくなかった」という証言も出ていました。
マネ:そんなことではないですね
記者:確認ですが、1人で出ていった?
マネ:そうですね、1人ですね
記者:どこに行っていたか、聞いていますか。
マネ:聞けていないですが、(報道で推測されているような)八丈島や大阪の実家とかではないです。都内近郊というところまでは、なんとなく把握しています
マネージャーの話によると、噂になっていた目撃情報などは偽りだということです。また、本人は1人で外出していて、女性と一緒にいたということも事実ではないとしています。
記者:ご本人が話すのは難しい?
マネ:難しいです。そもそも、不倫とか、女性とどうとか、違う意味でみなさんが期待されていることはないです
記者:精神的な何かが原因?
マネ:そこは確実に話をして、お伝えします
記者:KANA-BOONのメンバーとして続ける?
マネ:まだちょっと話せてないので、何も進展してないです
記者:仕事が嫌になってしまったという可能性は。
マネ:そこはまだ話ができてないので
その後、6月19日に「飯田祐馬(Ba)、音楽活動一時休止のお知らせ」というタイトルで、今後のバンドの活動についてや、失踪した理由について同バンドの公式サイトでコメントが発表されました。
今回、飯田さんが音信不通となった理由は、音楽活動の中での個人的な不安やプレッシャーが大きな原因となったとしています。また、病院で診察を受けたところ、精神的な病気と診断されたそうです。これを受けて事務所は本人と相談のうえ、治療に専念するため音楽活動を休止させることを決定したと報告しました。何より、無事であったことが一番ですから、飯田さんが心身共に健康な状態に回復し、また「KANA-BOON」として舞台に立つ姿が見れることを願いたいですね。