語られずとも歴史上、すべての国で行われてきた医薬品や化粧品の開発のためのむごい動物実験。しかし、近年はこれらへの批判的な声が多く、人々の考えも変わってきているので、このような動物実験を行わずとも開発をする方法が生み出されてきています。しかし、以前明らかになったのは生きた子ブタをつかった恐ろしい実験。
今回明らかになり大きな批判を呼んでいるのは、ドイツのメディア『Bild』が報じた、中国の交通医学の研究にあたる「Institute for Traffic Medicine」という組織が行っている、生きた子ブタを使った、自動車の衝突実験をしているというものです。自動車の激しい衝突事故は、車のなかにいる人の身体と深部にどのような衝撃と損傷を与えるのかというものを子ブタを使って実験しているというのです。point 253 | 1
その恐ろしい実験の内容というのが・・・
その組織によると、「人間の6歳児と体のつくりが似ているため、実験には子ブタが最適」ということだそうで、彼らは生きた7匹の子ブタをチャイルドシートに括り付けると、時速48キロメートルのスピードでコンクリートの壁に車を激突させ、実験を行っているというのです。なんて恐ろしい・・・(;_;)
それぞれ、シートベルの強度などのチェックのために、シートベルト装着の角度や本数に差がつけられた子ブタたちは軽傷～瀕死の重傷を負い、さらに、これらの子ブタたちは内臓について検査を受けると、治療されることもなく〇処分となっていたことも明らかになっているのです。
この衝突事故の実験では、通常、自己では出血、骨折、打撲のほかに、見えないところで肺、脾臓、肝臓が損傷を受けることが多いという理由から、検査や診断をスムーズなものにさせるため、子ブタたちは実験の24時間前から食べ物が、さらに6時間前からは水も与えられなかったそうです。
またこれらの危険を察知してなのか、実験前に恐怖と興奮で騒ぎ出した子ブタには鎮痛麻酔薬が投与され、さらに、暴れれば胴部の電極が作動するようになっていたというのです。
これらの動物実験は、アメリカでは1990年代で中止になっており、世界でも、現在はこうした衝突実験にマネキン型のダミーや人体デジタルモデルを用いることが主流となっており、実際に生きた動物を使用しているというのは稀だそう。動物愛護団体のPETA（People for the Ethical Treatment of Animals）が猛烈な抗議をすすめているということですが、命を犠牲にせず、実験することはできないのでしょうか。point 344 | 1
人間のエゴで他の動物の命が失われないことを祈ります。
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