昔に比べ、青少年の凶悪犯罪が深刻化しているといわれている近年。そんな中、中学生や小学校の高学年生が凶悪な事件を起こすケースなども発生しています。今回話題になっているのは、１０歳の少女を強姦後になんと刺殺して殺害したにもかかわらず、その男の子に下された判決がおどろくべきものだったのです。
今回このおそろしい事件が発生したのは、日本と同じく、十代前半での少年犯罪が激増しているいわれているお隣の国・中国です。この少年は、遼寧省にある大連市で1ヶ月ほど前に、自宅に連れ込んだ10歳の少女を強姦した後に、なんと刃物で刺し殺して殺害したというもの。
さらに遺体を水路に遺棄したというおそろしい事件ですが、その事件の犯人はなんとまだ13歳の少年でした。少年は逮捕されたのちに犯行を認めましたが、しかし中国では刑事責任を問える年齢を「14歳以上」としているため、なんとこの少年には事実上の無罪が言い渡されたのです。
裁判官は、今回判決の主文のなかで「少年には精神面での正しい指導で改善更生を」と述べましたが、それ以上に罪に問うことはできず、リハビリ施設で3年にわたり更正プログラムを受けるよう命じるのみにとどまりました。人を殺しても年齢が若いというだけで罪に問われないというのはいったいどういうことなのか…
法律上罪に問うことができないため、判事は「この年齢で考えうる最も厳しい罰」としましたが、この判決にたいし中国のSNSサイトである微博（ウェイボー）ではネチズンたちが大激怒。「残虐な凶行には何歳でも重い刑罰を」「被害者と遺族が浮かばれない」と大炎上しているのです。
またほかにも、中国では近年、江蘇省でも13歳少年が、湖南省では12歳少年がなんとそれぞれ母親を惨殺するというおそろしい事件を起こしていましたが、法律上罪に問えないという理由から事件後なんと間もなく普通に学校に戻るという結果になり、中国国民が激怒していました。
今回は中国の議会も審議を検討しているとのことですが、一刻も早く改訂を願います。