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四国八十八ヶ所巡りの由来と霊場の紹介


香川県、徳島県、高知県、そして愛媛県の4つの県で構成される四国には、四国八十八ヶ所が有名です。八十八ヶ所は四国4県にある霊場の総数、徳島県の霊山寺が1番札所となり、香川県の大窪寺が88番札所になります。順番に四国八十八ヶ所を巡る事を四国八十八ヶ所巡りと呼びますが、札所を順番に巡る事で最短距離で88の札所すべてを制覇出来るようになっています。


写真:blogs.yahoo.co.jp @hiro_taka_oz

ちなみに、徳島県の霊山寺がスタート地点となりますが、徳島県には23の札所があり、高知県には24番札所の最御崎寺から39番札所の延光寺まで、16の札所が設けられています。
徳島県、高知県の札所を制覇した後は、愛媛県の40番札所の観自在寺から65番札所の三角寺まで、26の札所が設けられており、香川県最初の札所が雲辺寺(66番札所)、四国八十八ヶ所巡礼のゴールでもある香川県の88札所の大窪寺になるわけです。point 285 | 1

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写真:twitter.com @suzukiseichou

人間には88の煩悩があるため、四国霊場を八十八ヶ所を巡る事で煩悩が消える、そして願いを叶える事が出来ると言われています。
八十八ヶ所の由来には様々な説があります。
例えば、88の煩悩からの由来、男42歳、女33歳、子供13歳のそれぞれの厄年を合わせた数(42+33+13=88)、俗界32、色界28、無色界28の数を合わせたもの(32+28+28=88)、命の糧とも言える「米」の文字を分解したもの、平安時代の国宝になる十一面観音様のお顔が全方向を向いているなどが有名です。point 320 | 1

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また、八雲や八重、八百八町や八百万神など、八と言う数字は末広がりであり、これ以上のない満数もしくは無限大であり、宇宙を表すなどから由来していると言う説もあります。ちなみに、四国霊場は弘法大師が42歳の時に、人々に降りかかる災難を除くために開いたと言われており、大師の足跡を遍歴したのが霊場巡りの始まりと言い伝えられています。

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写真:mapio.net(太龍寺)

現在では道路が整備されているなどからも、すべての霊場へのアクセスが良くなっています。
但し、徳島県の21番札所の太龍寺は、山の頂上近くに寺がある場所で、登山道を使って登る方法とロープウェイを利用して巡る方法になるため、マイカー利用で駐車場に止めて巡る場所ではありません。

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道路が整備されているので、四国八十八ヶ所巡りも車でのアクセスが可能ではありますが、88の札所の中には車でのアクセスが出来ない場所にあるわけです。昔の人は、自分の脚で四国八十八ヶ所を巡る巡礼を行っていたわけです。札所の1番から最終地点の88番札所まで、順番に巡る事で1450キロの道のりを制覇した事になります。

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写真:ovo.kyodo.co.jp

しかし、88番札所がゴールではなく、最後に高野山に向かいます。
高野山は弘法大師が御入定されている聖地であり、四国八十八ヶ所巡りを終えた後の報告として、高野山にお参りする人が多くいます。
お遍路は霊場を巡る事、そしてお遍路の目的は健康祈願や開運、縁結び、自分探しなど人それぞれの目的があります。

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巡礼者が持つ笠は、同行二人の文字が記載してありますが、同行とは弘法大師であり、一人は自分であり、もう一人は弘法大師を意味しているわけです。そのため、弘法大師と二人で巡礼の道を歩くのがお遍路の最大の特徴と言えます。

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写真:minkabu.jp

ちなみに、お遍路はどこから始めても良いと言われていますが、効率良く四国八十八ヶ所を行うのであれば、札所の1番から順番に巡るのがお勧めです。1番から順番に巡る事を順打ちと呼び、一般的な巡礼方法になります。逆に、八十八番から巡礼する事を逆打ちと呼び、順打ちの3回分のご利益があると言われています。他にも、すべての霊場を一遍に巡る事を通し打ち、適当に区間を区切って巡る事を区切り打ち、一つの県を国として巡る一国参りなどもあります。point 281 | 1

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