X
    Categories: LIFE

【動画有】「性教育トイレットペーパー」開発女子大生が語る⁈「性の知識伝え、安全な社会に…」


去る 1月25日、性教育トイレットペーパーの開発などを行う一般社団法人ソウレッジ代表の鶴田七瀬さん(24)が 埼玉県の坂戸市の女子栄養大学で 彩の国思春期研究会西部支部(高橋幸子代表)が性教育についての講演会を開き、北欧における性教育の取り組みなどを紹介し 参加者らの関心を集めました。

埼玉新聞

 

北欧の性教育機関なども視察し…

鶴田さんは大学在学中に「北欧の性教育は進んでいる」という言説について確認するため、オランダ、英国、デンマーク、フィンランドを訪問し、現地の教育機関などを視察しました。

ADVERTISEMENT

オランダでは国立図書館の中で性に関する蔵書が充実しており、小学校の性教育月間には児童が調べもの学習に利用していると説明。「日本の性教育は受精から始まるが、オランダでは性行為からで、妊娠や性感染症についても流れの中で学んでいる」と話し、「性を楽しむ権利も教えている」と説明しました。

ADVERTISEMENT
point 0 |
camp-fire.point 60 | jp

英国については、性暴力と健全な関係を分類して比較する児童書や幼児向けに下着の中などデリケートゾーンを他人から守ることをポップな歌とキャラクターの動きで教える動画があることを紹介。
デンマークでは体形などの個人差を肯定する「ボディーポジティブ」という価値観が一般的であることや、フィンランドでは「親が性の知識を繰り返し伝えて大切さを理解させ、問題が起きたときに相談できる環境をつくっている」ことなどを紹介しました。point 267 | 1

ADVERTISEMENT

 

性教育トイレットペーパー を日本に広めたい⁈

鶴田さんは 静岡県立大学3年に在学中の昨年 5月に、クラウドファンディング(CF)を活用して「性教育トイレットペーパー」の普及を目指して 2019年 5月 8日に 募集を開始し、461人の支援により2,153,110円の資金を集めたと言います。

ADVERTISEMENT
camp-fire.jp

トイレットペーパーに 体の仕組みや性暴力に遭った後の対処などを題材にした漫画や絵を描き、手に取ってもらうことで、広く性知識を浸透させることを狙うという。描く内容はユネスコが出版する「国際セクシュアリティー教育ガイダンス」を参考に、医師らの監修も受けて作成しているそうです。

ADVERTISEMENT
point 0 |
camp-fire.point 60 | jp

鶴田さんは、性についての知識(体の構造・性暴力の対処・性の多様性など)についてのマンガ・絵が書いてあるトイレットペーパーの定期購読サービスで、『誰もが「自分なりの性との関わり方」を自由に安全に選択することができる社会』を実現したいというのが、一般社団法人ソウレッジが設立された理由だと言います。point 209 | 1

ADVERTISEMENT

鶴田さんは、「性教育NPOでのインターンで得た性知識を もっとたくさんの人に知って欲しい!」という思いから「性に関する情報」や「性教育を学ぶための留学で感じたこと・知ったこと」を性教育メディアeggsや個人ブログなどで発信していました。
しかし、数ヶ月ほどメディアを続けてみてわかったのは「性教育に興味がある人」しかメディアを読んではくれないということでした。本・絵本やイベントなども同じです。

ADVERTISEMENT
camp-fire.jp

しかし、みんなが尊厳を大切にして生きられる社会を実現するためには「性教育に積極的じゃない人たち」にこそ最低限の性教育を届けなければならないと思い、新しい方法を探し始めました。

ADVERTISEMENT

「性教育を誰もが受けられる(思わず受けてしまう)環境」のためにはどうしたらいいのか…と考えていた時のことでした。
「トイレはどの家・施設にもある! トイレットペーパーを性教育の絵本のようにすればみんなに見てもらえる!」と性教育トイレットペーパーを思いついたそうです。

ADVERTISEMENT

 

「日本の性教育が遅れている理由」は自己肯定感の欠如…?

実は 去る 1月10日にも 鶴田さんは、3歳と1歳の女の子の母であり モデル、タレント、MCなどで幅広く活躍中のSHELLY(シェリー)さん、性教育アドバイザー・のじまなみさんらと、対談する機会がありました。

ADVERTISEMENT
Veryweb.jp

「自己肯定感についてよく思うのは、日本は欧米と比べて、子供を別の人間というより、分身と考えることが多いなあと。公園で子供同士順番を譲り合う場面で、「いいのうちの子なんか後で!」とつい言ってしまったり…」と話すシェリーさんが続けて…

ADVERTISEMENT

「でも本当は、本人が嫌なら戦わせればいいしNOを言っていいと伝えたい。小さな日常を大事にしないと、後々、「セックスを拒んだら嫌われちゃ う」「彼に迷惑をかけるから1人で頑張って中絶しよう」とか、不思議な愛情の出し方につながるんじゃないかと大げさではなく思っていて。17歳の母親が赤ちゃんを捨てて逮捕されたというようなニュースを見ると、なぜ男は何も問われないんだろう?といつも思います。教育があれば妊娠しない可能性もあったし、産んで愛してくれる人に渡すという選択肢もあったはず。その子は一生、赤ちゃんを捨てた映像を忘れない。教育で 防げると思うのに…」と語りましたが…。point 282 | 1

ADVERTISEMENT
point 0 |
Veryweb.point 58 | jp

「 そうですね。私は性教育トイレットペーパーを作っていますが、誰かに愛していると伝えられながら育てられること、相手に嫌われてもいいと思える 自己肯定感があることが、得た知識を生かして行動に変えるには必要だと思っていて。知識だけあっても 望まぬ妊娠や中絶は防げなくて、そこに自己肯定感がないとダメだと知りました」
と、鶴田さんも応えていました。point 227 | 1

ADVERTISEMENT

 

みんなが性を学ぶと安全に暮らせる社会に?

内閣府の調査によると 女性の7.8%、男性の1.5%が、無理やりに性交などをされた経験がある と答えています。女性の13人に1人、男性の67人に1人に被害経験がある計算となります。そして、そのうち警察に届け出ることができたのは18.5%だという(法務総合研究所「第四回犯罪実態暗数調査」)

ADVERTISEMENT
内閣府「男女間における暴力に関する調査」

厚生労働省の統計によると、一日平均438人の女性が人工妊娠中絶を受けており、年間ベースで約16万人の女性がこれに該当します。

ADVERTISEMENT

また、日本の警察庁の統計によると、18歳未満を対象とした児童ポルノ事件の検挙件数は、毎年過去最大記録を突破しています。児童対象性犯罪を予防するためにも 性教育の必要性は明白です。

「 性教育は単に生物知識や危機管理のためでなく、相手や自分を大切にするための尊厳教育でもあります。だからこそみんなが正しい基礎性知識を持っている状態を作ることが必要だと思った私は、私の実現したい社会と性教育トイレットペーパーのアイディアに共感してくれる仲間を集め、Sowledge(ソウレッジ)を始めました。
社名Sowledge(ソウレッジ)は「知識のタネを蒔く」という意味の造語です。性教育をもっとオープンに日常的にすることは、尊厳を大切にしながら生きられる人を増やすことにつながるんじゃないかと、そして私はそういう人を増やすために起業をしたいと考えるようになりました 」という鶴田さん。point 381 | 1

ADVERTISEMENT

「犯罪に巻き込まれたら110番」くらいのレベルで、性被害にあった時の対処法や避妊の仕方などの基礎性知識を常識にしたい!そういう社会を作りたい!という彼女達の挑戦が 今後も より多く支持されることを願うばかりです。

ADVERTISEMENT

 

【超発明】性の知識をトイレで学ぶ、性教育トイレットペーパーとは?