現在あの有名チェーン店鳥貴族が４月度の売り上げ高を発表し、新型コロナウイルスの影響もあり、かつてない史上最強、最悪の衝撃的な数字を叩き出し話題となっています。今回紹介する記事はそれに伴い雇用の部分がどうなっていくのかについてご紹介したいと思います。

飲食店経営は地獄の塊？

３月の時点ではほかのチェーン店よりも新型コロナウイルスの影響であったとはいえ影響が売上高に影響するとも思われましたが、そうではありませんでした。うまくやり抜けていました。そして問題は４月です。国からの外出自粛要請や、緊急事態宣言に伴い、４月４日に直営店３９３店舗の臨時休業が決定しました。

パート・アルバイトを含め雇用維持を目的に「１００％給与補償」を行い、企業としての姿勢と自粛明けへの期待が強まっていました。反対に、先の見えない不安から他社がテイクアウト・デリバリー・通販と様々な生き抜く対策を実行に移す中で同社からは何も発表も動向もありませんでした。

５月７日には「雇用の維持継続６割支給」を発表しました。しかし、その他の発表は４月下旬に「２５億借り入れ」がありました。いずれにしても、売上高は過去最悪でした。

売上高はもう二度と通常には戻らない？

二度と、以前にあったような売上高にはならないでしょうと予測がされているのは明らかですが、来年春から夏までには、また、自粛→開放→自粛→開放を２、３度は繰り返すことも予測されています。景気も当然悪くなりますし、自粛ストレスにより一定の消費があったとしても、どんどん財布の紐は固くなる一方です。店舗ビジネスだけではとても危険ということになります。一番問題なのも鳥貴族の動向が見られないことです。point 213 | 1

４月末に鳥貴族は原材料・人件費などの支払いが発生していますが、その上で売り上げは９５％以上落ちました。自粛明け新しい対策チャレンジをせず動向も見せなければ、毎月５億から７億円ものキャッシュアウトもあり得ると予測されます。

外食産業には季節的な繁忙期が今まではありました。しかし、期待もしばらくできずもし、鳥貴族がこのままの状況であれば窮地に追い込まれることは間違いありません。また、１店舗の維持費を４００万円で計算しても、直営店だけで３９３店舗ありますが、４月末、５月末だけで３０億円程支払いで飛んでいくことも予測できるでしょう。point 213 | 1

まとめ

「鳥貴族ファン」としてこの事業にヤキモキしている方も多いと思います。やみくもに何でもチャレンジすればいい問題でもないですし、しかし、このまま時間が経ち鳥貴族側も何も動向を見せなければ窮地に追いやられるため、時間が経過することを避け何か対策を考える必要性が出てくるでしょう。選択肢として、他でもやっているテイクアウトに、デリバリーをするなど、いずれにしても動いていく必要はあります。キャッシュが減れば企業の存続すらも危ういところです。失敗を恐れず、批判もそれこそ恐れず、新しい「鳥貴族」の在り方を見出して、一歩を踏み出してほしいです。そうした上で今後の動向が楽しみでもあり不安でもあり期待を寄せつつ待ちましょう。point 370 | 1