俳優の坂上忍さん(52)が5月5日、フジテレビ「バイキング」(月~金曜前11・55)に生出演。
同番組ではこの日も、新型コロナウイルス感染拡大についての特集を行っていたのですが、司会の坂上さんが4日に行われた安倍首相の会見の発言や、政府が行う経済対策に「失望感」「不満」などを述べ、視聴者からの注目を浴びているようです。
この日、番組では安倍晋三首相が4日に開いた会見の内容を報道。
質疑応答が集中したものとして、本来なら1日2万件を目指していたPCR検査が増加していないことを取り上げ、
その中で安倍首相が「もちろん本気でやる気がなかったというわけでは全くありません」「実際、能力は上がってきている」などと発言したことを報じていました。
これに対して、坂上さんは「緊急事態宣言を発令してから1カ月が経ち、PCR検査数が少ないっていうのはもっと前から言われていたこと。これを今さら言われても納得ができない」と辛口のコメント。
安倍首相の発言を「『やってるんですよ僕たちだって』みたいな、そうじゃなくて、PCR検査数が上がってないのは何故だったのかをちゃんと検証しないと納得できませんよ」と指摘したうえで、
「せめて、2万件と言っておいて1万7、8000件までいってれば、まあまあ頑張ってるのかなってなるけど、1万いってないのって…」と苦言を呈していました。
さらには、番組が独自で実施した616人対するアンケート結果を報告。
“いま不安に思っていることはありますか?”の問いに75・5%の人が「ある」と答え、その内の8割が“お金の不安”であることが明らかとなったと報告していました。
「お店が休業になると収入がなくなってしまう」「収入減で学費面に不安があるので大学院への進学を迷っている」などと悲痛の声が殺到している中、安倍首相は会見の際も「スピード感をもって支援」を行うと話したことも伝えていました。
何度も聞き覚えのある「スピード感」という安倍首相の発言。
国民の皆さんがこの発言に今やもう不信感を抱いていることに違いないと思うのですが。
これを受けて坂上さんは、「この方々に“スピード感”という言葉は使っていただきたくないなという気持ちでいっぱい」と指摘しつつ、
現在の税金の使い方に対し「我々国民が義務を果たしていったお金がこういった国難の時にこんな使われ方しかしないんだっていう失望感がね」、
「補償の件にしたって、今大変な人たちにスピード感をもってつぎ込んでくれたら、ちょっと余裕がある人は我慢ができる。ただ、それも、ままらないようなことになっちゃうと不満だね」と苦言を漏らしたのでした。
冷めた口調で苦言を漏らした坂上さん。
同番組は批判的な声がたくさん上がるため時には炎上騒動になることもあるのですが、それでも安倍首相の会見で納得できた人のほうが少ないのではないでしょうか?
しかし私たちにできることは、まずはコロナを終息させることが第一ですね。
緊急事態宣言は延長されましたが、引き続き皆さんの気持ちを引き締めて、あと約1カ月我慢してこの国難を乗り越えていきましょう。