本格的な夏の暑さに包まれた7月下旬の昼過ぎ、美容室から元気よく姿を現したのは篠原涼子さん（47）でした。
この日、都内では篠原さんが主演するドラマ『金魚妻』（Netflix）の撮影が行われていました。炎天下の撮影にも苦しそうな表情一つ見せず、笑顔で役を演じ切る篠原さんの表情は、どこか吹っ切れたような潔さが感じられました。
『金魚妻』は人気漫画の実写化作品で、年内放送予定です。
篠原さんは美容室を経営する夫との関係に亀裂が生じたことから、別の男性との“不倫愛”にのめり込む主人公を演じています。そんなドラマの冒頭を撮影してから数日後の7月24日には、市村正親さん（72）との離婚を突如、発表しました。
まるでドラマの主人公のように篠原さんも“自由”になる決断を下しました。
所属事務所を通じ直筆署名入りのコメントとともに離婚を発表しており、 《今の私があるのも市村さんの大きな力のお陰だと思い感謝しております》（篠原） 《涼子との出会いは私の人生最大の喜びです。そして可愛い子どもたちと出会わせてくれたことを心から感謝しています》（市村） と、2人はコメントの中でお互いへの感謝をつづりました。
約16年の結婚生活に終止符を打つこととなり、“円満”とはいかず、息子2人の親権は市村さんが持つことになったそうです。
離婚コメント内で、《尚、人生の先輩である私の強い希望で、親権は私が持つことを受け入れてくれました》 と、強く親権を望んだ様子の市村さんでしたが、そこには篠原さんとの間の“溝”が感じられました。
’01年9月に共演した舞台をきっかけに距離を縮めた2人でしたが、波乱の幕開けとなりました。 交際当初の市村さんは妻帯者で、’03年5月の離婚後に正式な交際をスタートし、’05年12月に結婚しましたが、これを“略奪婚”と呼ぶ声も少なくはありませんでした。
その後も2人は次々と立ちはだかる“障壁”を手を乗り越え、’14年7月に市村さんが胃がんを患った際は、献身的に看病しました。市村さんもそんな篠原さんに感謝しきりで、『妻は理想のタイプそのもの』とよくのろけていたそうです。
’08年と’12年には男児を出産し、篠原さんは“ママ女優”としての地位も築きあげました。このまま幸せな結婚生活が続くと誰もが表っていましたが、2人の子供が成長するにつれ、篠原さんの“夜遊び”が目撃されるようになりました。
泥酔し、バーで市村さんへの愚痴をぶちまける姿や、’16年には江口洋介さん（53）との深夜焼き肉デートが報道されたものの、改まる様子はなく夜にカラオケに行くなど、2人の関係はどんどん冷え切っていったといいます。
昨年7月、市村さんと2人の息子が暮らす自宅マンションから10分ほどの場所にある高級賃貸マンションで生活する篠原さんの姿が目撃され、別居と報じられました。
当時、篠原さんの所属事務所は別居を認めたものの、コロナ禍での感染防止策であるとし、市村さんとの不仲も否定していました。篠原さんのドラマの撮影終了後には同居を再開すると述べ、“夫婦円満”だと主張していましたが、この時より2人の間には大きな亀裂が入っていたと思われます。
今年5月末も、仕事終わりの午後10時過ぎ、昨年と同じ高級マンションへと帰宅する篠原さんの姿がまたも目撃されました。その手には缶ビールの入った袋が提げられていました。その姿は、まるで“夫に子育てを任せ、一人で生きていく”という決断を下したようにも見えました。
別の日には自宅マンションに戻り、習い事へ向かう長男に付き添う篠原さんの姿が目撃されました。
しかし、この日は大阪での舞台出演のため市村さんが自宅を不在にしていたそうで、市村さんとの共同生活はすでに彼女の頭にはない様子と思われました。 その際も所属事務所は「別居を解消し、自宅での生活に戻る予定です」と語るなど、不仲を隠す目くらましとして別居生活が続いていました。
市村さんも離婚コメントの中で、《作品が続いたことで別居が基本の生活スタイルとなり、夫婦、親、互いに役者として、新たなカタチを考えるようになりました》とつづり、そんな 市村さんに篠原さんは、育児を“丸投げ”し、独り身を選んだように見えます。篠原さんは仕事が大好きで、自分の時間が欲しいタイプだそうです。
確かに別居を始めたきっかけはコロナ感染防止のためだったかもしれませんが、一人で過ごす時間は想像以上に快適だったのではないでしょうか。離婚後も子育てには協力するという篠原さんですが、“母の品格”は、すでに崩れ去ったとも言えます。