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日木流奈の著作は本当に本人が書いている?


日木流奈、という名前をご存知でしょうか?
実は彼はあるテレビ番組に出演したことで、大変有名になったことで知られています。「奇跡の詩人」、それが彼の出演したドキュメント番組のタイトルでした。
実は日木流奈さんは、重度の脳障害と身体障害を持って生まれた子どもなのです。そのため言葉を書くことも話すこともできません。そんな彼がどうやって著作を出したのでしょうか。
それは、文字盤を使うことで母親がその文字を読み取りながら筆記するという方法でした。

 

奇跡の詩人として活躍


写真:沖縄県 俊峰書道教室

2002年に放送されたドキュメント番組「奇跡の詩人、11歳の脳障害児のメッセージ」は放送されるやいなや、大きな反響を呼びました。その放送内容はたった11歳の子どもがベッドに横たわり、母親と文字盤を指しながら口述筆記を行っているというものだったのです。

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重度の脳障害を持って生まれた日木流奈さんは、3歳からアメリカの民間療法であるドーマン法という治療法を取り入れていました。


写真:天才児をつくる幼児教育&早期教育

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ドーマン法とは、脳障害児に施される治療で文字盤などを触れさせるプログラムや訓練を行うことで脳障害を克服するというものです。日木流奈さんはそのドーマン法によって脳障害児でありながら、ついに他人とコミュニケーションを取ることができるようになるまでに成長したと番組では放送されていました。

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さらに、日木流奈さんはコミュニケーションを取るだけではなく、文学的な才能も見せており、その才能は詩という形で表現されました。日木流奈さんと母親が手を取り合い、文字盤で実際に会話をしている場面や、書いた詩がテレビに流れ、その美しい母子の姿と詩に多くの人が感動しました。

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「奇跡の詩人」の放送後には、「ひとが否定されないルール」という著作も出版され、番組直後ということもありこの著作はベストセラーにもなりました。


写真:アマゾン

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しかし一方でこのテレビ放送終了時から、ある疑問や批判が番組内容に対して投げかけられていたのです。

 

日木流奈さんは本当に詩を書けるのか


写真:エキサイト

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テレビを見た人が疑問に感じたのは、「日木流奈さんが文字盤を使って文字を書いているのではなく、母親が彼の手を使って書かせているだけではないのか」ということでした。

さらに「11歳という年齢なのに、よどみのない丁寧語の文章が正確に書けることは疑わしい」「混沌など、普通の子どもであれば知らないような単語を何故か知っている」という点についても疑問が投げかけられました。

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また、医療関係者などからは「ドーマン法によって重度の脳障害が克服されたかのように放送されているが、ドーマン法は科学的に立証されておらず、その成果であるかどうか疑わしい」という疑問が出されました。

この件については放送局あてに公開質問状という形で提示されることとなりましたが、現在も明確な回答は得られていません。この疑問、批判が多いことから、放送局は釈明会見を開くこととなりました。回答としては「製作者が事実であると判断したのだから、信ぴょう性を否定する事実はない」というもので、あくまで日木流奈さん自身の著作であるというものでした。

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放送終了後に某大手出版社から「ひとが否定されないルール」という著作がタイミングよく出版されたことに関しても、放送局と出版社のタイアップなのではないかという疑問が出ましたが、放送局側がこれを拒否。日木流奈さん自身の著作かどうかについては、多くの疑問が残るかたちとなりました。

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まとめ


写真:Yahoo!ブログ


写真:youtube

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よそ見をしていたり、眠っている日木流奈さんの手を母親が動かしているシーンが番組の一部には含まれています。さらに、第三者を介入することで実際に日木流奈さんが文字を認識し、口述筆記が可能かどうかを検証するべきだという声もありましたが、実の父親はこれを拒否しています。

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写真:ガールスカウト愛知県連盟

現在、日木流奈さんはごく親しい身内や仲間と活動しており、主に講演などを行っていることがインターネットに掲載されています。当時11歳であった彼も、今では成人し二十代の若者として過ごしています。

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写真:にんげんクラブ

しかしその著作については現在でも本人の著作であるかどうかについては、確証が得られないままとなっています。

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