小さい子供が大好きで、ロードショーで定期的に放送されている有名なアニメといえば、となりのトトロが代表的です。まだテレビが家庭に登場していない昭和を時代設定にして描かれた作品で、考古学者のお父さんと二人の娘が田舎にやってきて、不思議な存在トトロと出会うというお話ですが、監督自身がスクリーンで語っていた「鎮魂」という発言や意味ありげなシーンがあり、そのために都市伝説がじわじわと広がっていきネット上で様々な憶測が語られるようになっています。
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まずは、となりのトトロが作られたいきさつについてです。都市伝説では、となりのトトロには小説の原作とされるものが存在しているとの噂があり、その小説では二人の姉妹はあまり良い境遇ではないとされ、それを読んだ監督が鎮魂の意を込めて作ったのだとされています。また舞台の県名や姉妹の名前が5月を指している事から、とある事件が裏設定として用意されているのでは、との噂もあります。しかしその小説はまだ発見されておらず、噂でだけで語られていることから、第三者が噂作りのために作った後付けの妄想であると結論付けられています。point 315 | 1
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ちなみに物語は60分ほどの長さで作られる予定だったのですが、同時に上映予定だった映画の時間が90分に延びてしまい、都合上となりのトトロの方も90分に延ばす必要が生じてしまっていました。このため、結果的に尺のために一人娘だった設定が姉妹になったとのコメントがありますが、妹の名前の元ネタが製作同時かわいがっていた監督の姪っ子である辺り、監督の構成力や腕っぷし、愛情の強さがうかがえます。
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姉妹はすでに死んでいる、という怖い都市伝説もあります。その根拠は、物語後半の夕方頃の風景で姉妹二人の影が消えているという点、姉妹が合流した後で猫バスに乗ってお母さんに会いに行くのに、何故とうもろこしだけ置いて去っていったのか？という点、妹を探して駆けて行く姉の回想の中に一瞬だけ妹の名前が書かれたように見える墓が出てくる点、沼で見つかったサンダルが妹のそれと似ている、などさまざまです。
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しかし、影が消えているのは背景担当の方が時間経過を風景で表現しようとした結果、あのように影を敢えて描かなかっただけとのコメントがあり、沼地で見つかったサンダルと妹のサンダルは絵コンテを確認すれば違う物であることが判明しています。何故お母さんと面会しなかったのかも、病院まで大人の足で3時間かかる距離のことを聞かれて猫バスに乗ってきたと言えば、余計な心配をさせてしまうと判断したからと言えます。
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有名な映画には色々と噂が付いて回るものです。となりのトトロの都市伝説を信じるか信じないかはその人次第ですが、怖い噂だけあって、それが根拠の無いものであったとしても子供の夢を壊してしまわないよう、親御さんは慎重な判断を求められるでしょう。