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【お医者さんに聞いた】RSウイルス感染症の潜伏期間は?感染後の症状と治療方法


RSウイルス感染症

写真:Google Image Search

2歳までの子どもが1度は必ずかかるといわれているRSウイルス感染症。

RSウイルス感染症は呼吸器系の感染症です。

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乳幼児は重症化すると肺炎や気管支炎などを発症することもあり、注意が必要な感染症です。

誰もが一度は感染するものなので、小さなお子様がいるお父さん、お母さんは正しい知識を持っておきたいものです。

今回は、RSウイルス感染症について詳しくご紹介します。

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RSウイルス感染症とは?

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RSウイルスとは、Respiratory syncytial virus(レスピラトリー シンシチアル ウイルス・Respiratory=呼吸の、 syncytial=syncytiumの形容詞形 合胞体、 virus=ウイルス)の略です。

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そしてこのウイルスに感染し症状がでるとRSウイルス感染症ということになります。

日本では冬から春にかけた乾燥した時期に流行ります。

そして乳幼児は様々な抗体を持って生まれますが、RSウイルスに関してはこれの抗体はあまり意味がありません。

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RSウイルスは感染力は強いので、1歳までに50%、2歳までにほぼ100%の子どもが感染するといわれています。

RSウイルス感染症は抗体ができた後でも、何度も感染するものです。

ただし、抗体がどんどんできることで、症状が軽くなり、小さな子どもでなければ風邪程度の症状で済みます。

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RSウイルス感染症の症状

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RSウイルス感染症の症状が次の通りです。

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軽度の症状

・発熱(38度台が多い)

・鼻水

・乾いた咳

重症化

・強い咳

・痰がからむ

・粘っこい多量の鼻水

・喘鳴(ぜんめい)

・陥没呼吸(呼吸する度に肋骨の下がへこむ)

・気管支炎(喘息様気管支炎 4歳未満の乳幼児に見られる)

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・細気管支炎(特に生後6ヶ月未満の赤ちゃんに多い)

・多呼吸

・肺炎(喘鳴を伴う肺炎は3歳未満の乳幼児、喘鳴を伴わない肺炎は5歳未満まで見られる)

・無呼吸発作

・不眠症

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軽い場合は風邪程度の症状で済みます。

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実際に風邪だと思い込みRSウイルス感染症に気づかずに、治ってしまう人も多いです。

ただし、感染すると3割程度の人が喘息のようなひどい咳がでることがあります。

大人の場合は軽傷で済みますが、乳幼児の場合は重症化することがあります。

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呼吸器系の症状が出るので、無呼吸発作や突然死などもありえるようです。

さらに1歳以下の赤ちゃんは中耳炎も併発する可能性が高いです。

 

軽傷で済む場合は、あまり気にすることのない感染症ですが、重症化すると大変です。

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赤ッちゃんの症状をしっかりと見極め、早めに病院に連れて行ってあげましょう。

 

RSウイルス感染経路

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RSウイルスは空気感染ではないといわれています。

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主に「飛沫感染」と「接触感染」で、くしゃみや咳、直接的な接触により感染します。

RSウイルスは感染力が強いだけでなく、ウイルスの排出期間が7日から最大21日までと長いのが特徴です。

そのため感染が広がりやすいのです。

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またウイルスが体の外に出てから4~7時間ほど生存しているといいます。

つまりドアノブやコップなど、感染者が触れた場所に触ることで感染する可能性も高いです。

もし、家で感染者が出ており、小さなお子様や赤ちゃんがいる場合には、まず感染者を隔離しましょう。

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そして感染者が触れた手すりやスイッチなどの部分を消毒するようにしてください。

 

RSウイルス感染症の潜伏期間

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RSウイルス感染症は、感染してからすぐに症状が出るわけではありません。

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潜伏期間は2~8日ほどで、最初は風邪のような軽い症状が出ます。

1~2週間ほどで治り始め、幼稚園や学校に行けるようになるでしょう。

ただし、体内にはウイルスが残っていることがあるので、マスクの着用などが必要です。

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RSウイルス感染症の治療法

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RSウイルス感染症に対する特効薬は今のところありません。

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日本では症状を軽減させるための薬が処方されます。

咳をおさえたり熱を下げる、気管支を広げて呼吸を楽にするなどといった薬です。

 

薬に加えて家でできることは、水分補給、栄養を取る、鼻水をこまめに取る、部屋を加湿する、安静にするといったことでしょう。

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RSウイルス感染症の予防薬

RSウイルス感染症の重症化を防ぐための「シナジス」(パリビズマブ)と呼ばれる予防薬の注射があります。

ただし保険が適応されるのは重症化などが心配される乳幼児のみです。

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シナジスの保険適応となる乳幼児の条件は次の通りです。

1.早産児

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妊娠28週以下で生まれた1歳までの赤ちゃん

妊娠29~35週以下で生まれた月齢6ヶ月までの赤ちゃん

 

2.慢性肺疾患のある乳幼児

過去半年以内に、呼吸困難の症状があり、生後1ヶ月以降も酸素吸入が必要とされる慢性肺疾患「気管支肺異形成症」である2歳までの乳幼児

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3.免疫不全のある乳幼児

生まれつき免疫の弱い病気に罹っていたり、治療として免疫を抑える薬を一定量以上使っている場合。

 

4.先天性心疾患のある乳幼児

生まれつき心臓や血管に何らかの異常が見られる先天性心疾患のある2歳までの乳幼児

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5.2歳までの21トリソミーの乳幼児

 

RSウイルス感染症まとめ

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RSウイルス感染症は2歳までの子どものほぼ全員がかかるといわれています。

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症状が軽い場合は風邪などと似ていて、特に心配はいりません。

ただし、乳児の場合は重症化する可能性があります。

重症化すると呼吸器系の症状が出るので、突然呼吸が止まって死に至るケースもあります。

赤ちゃんの様子をこまめにしっかりと観察するようにしましょう。

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また感染力や生存力も強いです。

手洗いうがいを徹底し、万が一、家に感染者が出た場合には、部屋の消毒なども行いましょう。