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悲惨な結果…日本国内で発生したジェットコースターの事故


新田真剣佑さんのマナー違反報道も目新しい2017年現在。乗客のマナーは当然、テーマーパーク運営側の不注意などが元で事故が起きるということは珍しい事ではありません。悲劇的なジェットコースター事故について解説していきます。

 

ジェットコースター事故

テーマーパークにおいて、観覧車と並ぶ2大アトラクションと言っても過言ではないジェットコースター。風を全身に受けることの出来る速度と、高所へ上り、落ちていくスリル。物によっては速度を突き詰めたり、大きく縦回転するようなコースを作ったり、より高所から落ちるようなコースを作る。”恐怖をスリルにして楽しむ”それがジェットコースターです。ただし、それは安全が約束されているから楽しむことができるのです。乗客のマナー違反な行動や、テーマーパーク側の不注意、あるいは手抜き点検などといった要因で事故が起こる事があります。当然、大抵は高速で動いているジェットコースターで、コースや器具の破損が起きてしまえば、どのような悲劇が巻き起こるかは想像に難くないでしょう。point 391 | 1

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大阪のテーマーパーク、エキスポで発生した国内最大のジェットコースター事故

ジェットコースターの事故を取り上げる以上、絶対に欠かせない事件といえば、大阪のテーマーパーク「エキスポ」で起こった、点検不備による事件でしょう。この事件は2007年に起きました。5月5日というゴールデンウィークの最中、20人ほどの乗客を乗せて発進した風神が、凄惨な事故を引き起こしてしまいます。

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車輪を止めていた車軸が、ナットごと折れてしまい落下。コース後半に差し掛かり、二重螺旋を上昇し降下してきた所で欠けた側の車輪がコースから脱落。支えを失いバランスを崩した車両は、大きく傾きながら落下するという状態になりました。

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結果、1人の女性が命を失い、他の乗員も負傷し病院へと運ばれました。

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被害は乗員だけにはとどまらず、その光景を目の当たりにし、気分が悪くなった15名ほどの人たちも病院で検査と手当を受けることになりました。この事件は、金属疲労による部品の破損によるものでした。破損した部品は15年もの間取り替えられておらず、事故を引き起こした風神だけではなく、他のアトラクションにも同様の金属疲労で破損した、あるいはヒビが入っている部品が存在しているなど、運営側のずさんな検査や点検による、防げたはずの事故でした。point 213 | 1

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東京ドームシティアトラクションズの確認不足と規定オーバーによる事故

次に紹介する事故は、東京ドームシティアトラクションズ内で運営していたジェットコースター”スピニングコースター舞姫”による事故です。この事故の原因は検査とは違った確認不足でした。被害者は男性一名、コースターの遠心力によって投げ出されるように、7〜8メートル上空から地面へ墜落し、事故後すぐに救急車で運ばれましたが死亡しました。

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事故の原因となったのは、安全装置がちゃんと使えているかどうかについて確認できていなかったことによるものです。コースターの場合、大抵は安全装置として身体を支える安全バーが降りて身体を固定します。

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被害者の男性は130kgオーバーという大柄な体型で、安全バーを閉め切る事ができませんでした。そんなときも、スタッフがしっかりと確認をするのが当たり前なのですが、東京ドームシティアトラクションズにおいては、一斉に声掛けをするだけという不注意極まりない確認方法でした。結果としてこのような惨事を招きましたが、安全バーがきちんと閉まっていない事を報告しなかった男性にも責任があります。安全確認はスタッフだけでなく、乗員自らもしっかり確認すべきであるという事が教訓として学べますね。point 287 | 1

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城島高原パークのジュピター。点検中の作業員を轢く事故

事故が起こるのは営業中だけではありません。城島高原パークにある目玉の木製コースター”ジュピター”は、平成4年から稼働を開始し、それまで事故は起きた事はなかったと言います。事故の内容は、作業員の男性がレールの点検作業中。導入したばかりの新たしい車両に轢かれたというもの。

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結果は1名が死亡、1名が全身を強く打つ重症。この事故が起きたのは2017年の8月12日です。そして原因は、点検中の作業員の存在を知らずに試運転させてしまったというもの。点検者とコースターを操作した職員の連絡及び意思疎通の不十分が招いた事故です。

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乗員の不注意も事故の危険性に繋がる

ジェットコースターの事故を3つ紹介しました。エキスポの事件から10年。検査のずさんさが取り上げられた事もあり、国内のテーマーパークはより検査や安全性に力を入れるようになりました。結果、2007年以降に起こった事故は全てジェットコースターそのものの不備ではなく、安全面に対する注意力不足などが原因です。つまり、乗員とスタッフが最大限安全に対して注意を払えば、事故は未然に防げるのです。2017年の5月某日、俳優の新田真剣佑さんは映画”ちはやふる”で共演した俳優数名と共に、USJに訪れた事をSNSサイトで報告しました。問題となったのは、外からジェットコースターに乗る様子を撮影した、一般客の動画です。そこには、ジェットコースターに乗りながら携帯で写真を撮る新田真剣佑さんの姿が写っていました。本人は「うっかりしていた」と謝罪していましたが、事前に注意と確認が行われるため、故意に隠し持っていない限りは呼び止められます。こういったマナー違反の行為を行う事は事故に繋がるという、当たり前の意識を持つ事が大切なのです。point 528 | 1

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まとめ

以上、ジェットコースターの事故についてのまとめです。ジェットコースターに限らず、アトラクションで事故が起きる場合。原因は乗員か職員です。乗員がマナーを破ったか、職員の不注意。あるいは怠慢によって発生します。例外としてはコースターそのものの不備ですが、基本的にしっかりと試運転や一定の基準を満たしたものだけが運用されるので、大抵の場合は”人”のミスです。ジェットコースターを楽しむ時は、絶対に安全であるということ確認した上で、マナーを守って楽しみましょう。point 236 | 1

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