おならを我慢する方は多くいます。好きな人と一緒にいる時や仕事の会議中など、プッと出てしまうと恥ずかしくなったり人目が気になってしまいます。そのため、人が多いところなどで我慢する方は多くいますが、実は我慢のしすぎは良くありません。ガスがお腹にたまると様々な影響が体に出てしまいます。まず、よくあるのはお腹が痛くなったりはってしまう場合です。お腹がはるとつらく、気分も悪くなってしまいます。その他にも様々な症状を生じる場合があります。
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まず、なぜ、おならが出るのかというと体内でガスがたまるのを防ぐためです。ガスは主に2種類あります。1つは食事中に食べ物や飲み物と一緒にお腹に入る空気です。特によく噛まない方の場合は空気も一緒に取り入れやすく、ガスとなってたまりやすいという特徴があります。そして、もう一つが腸内で発生するガスです。腸内では食べ物を分解・吸収する時にガスが発生します。これらがおならとして排出されるのです。
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そして、これを我慢するとお腹に溜まったガスは有毒ガスとなり腸内で吸収されてしまいます。この状態は便秘と同様です。そして、吸収された成分は血管を通して全身に運ばれます。すると、それにより肌荒れをしやすくなったり、代謝も低下するため太りやすくなってしまいます。さらに血管を通じて肺にも成分が運ばれるため、口臭も臭くなってしまうのです。さらに有毒ガスで充満した腸内は環境が悪くなります。すると悪玉菌が増加してさらに便秘になったり免疫力が低下してしまうのです。このようなことからおならを我慢しすぎるのは体にとってよくありません。
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では、どうすればお腹にガスがたまるのを改善することができるのでしょうか。まず、有効なのは食事の仕方に気をつけることです。噛む回数が少ないと自然に空気を一緒に飲んでしまいます。そのため、ガスをためないためにはよく噛んで食事をするようにすることが必要です。また、ガスが溜まりやすい方の場合、ストレスを溜め込んでいる可能性もあります。ストレスがたまると腸の蠕動運動が弱くなるため消化不良になりやすく、ガスも発生しやすくなってしまいます。そのため、なるべくストレスのない生活を送ることが有効です。また、腸を活発にすることでガス溜まりを防げるので、なるべく冷たいものを控えて温かいものを食べたり飲むことをおすすめします。お腹を温めることで腸の働きを活発にすることができるので、腸内環境を整えて老廃物の排出を促すことができます。
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また、ガス抜きポーズも有効です。仰向けに寝て両膝を抱えるような姿勢になります。すると自然にガスが抜けやすくなります。この姿勢が難しい場合は仰向けに寝て片方の膝を抱えて、息を吐きながら太ももをお腹に押し付けます。これを両側5回ずつ行うことでガスを抜くことができます。日中、おならを我慢しやすい方は朝と就寝前にすることでガス溜まりを防ぐことができます。また、腹式呼吸をするようにすると腸を刺激することができるので、おならを出しやすくすることができます。そして、おへそ周りを時計回りに「の」の字にマッサージすることも腸を刺激するので有効です。
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このように、おならの我慢のし過ぎは良くありません。便秘と同様に腸内環境が悪くなるだけでなく、肌荒れをしやすくなったり太りやすくなったり、口臭にまで影響を与える可能性があります。そのため、なるべくためずに出した方が良いのですが、誰かと一緒だったり仕事中は我慢をしがちです。そのような時はなるべくためないように食事の仕方を気をつけたり、腸の働きを活発にするためにお腹を冷やさないようにしたり、ガス抜きポーズやマッサージをしてしっかり出すようにすることをおすすめします。