作家としても活躍するジャニーズの3人組グループ『NEWS』のメンバー・加藤シゲアキさん(33)が3月2日、1980年創設の文学賞『吉川英治文学新人賞』を受賞したことが明らかになりました。加藤さんはジャニーズタレントとして史上初めて文学賞受賞の快挙を達成したことで、ネット上でも大きな反響を呼んでいます。
同賞の選考会は、同日の午後3時から、伊集院静氏、大沢在昌氏ら選考委員5人が集まり約2時間行われたといいます。選考委員のひとりである重松清氏が選考経緯を説明し、加藤さんの「オルタネート」が最初の投票から高く評価されていたことを明かし、
「青春小説ですが、非常に清新さがあり、ある選考委員の言葉をお借りすれば、書かずにはいられないものを一番感じた。青春のもやもやしたものを一番よく書けている。群像劇として登場人物ひとりひとりがしっかり描かれている」と受賞理由を述べました。
加藤さんが受賞した『吉川英治文学新人賞』は、その年に新聞、単行本等で優秀な小説を発表した作家の中から最も将来性ある新人作家に贈呈される賞で、アイドルでは初の受賞となったようです。吉報を伝えられた加藤さんは、ブラウンのパーカーにグレーのパンツというカジュアルなスタイルで登場し、
「率直に驚いています。今だんだんと実感がわいてきて、やっぱうれしいよなと。(選考委員の)伊集院静さんが『こういうときはとにかく喜べ』とおっしゃったので、頑張って喜ぼうかなと思っています」などと、はにかみながら喜びを表現していました。
また、「ジャニーズ事務所のタレントという立場。『小説を書いた』という話題で書かせていただいたのかなと思っております。光栄なことだったのですが、ある種のコンプレックスみたいなところがあって」「僕は横配置みたいな感覚があって、それでいて文芸界が温かく歓迎してくださったということに感謝していた。今回、賞をいただいたことで少しは恩返しできたかな」「ここがスタートだと思っております」などと語っていました。
加藤シゲアキさんが『吉川英治文学新人賞』を受賞したことを受けて、ネット上でも大きな反響を呼んでいるようで、「おめでとうございます。アイドルというだけで色々言われることもあると思いますが、物書きなんてどんな肩書きの人がやったっていいんだから、気にしないで書き続けてほしいです。」「吉川新人文学賞を受賞とはすごい」などの声があがっています。
ちなみに、週刊誌の情報によると、加藤シゲアキさんの『オルタネート』はすでにドラマ・映画化が決定しているとの情報もあるといいます。『オルタネート』は『吉川英治文学新人賞』を受賞したことによって、今後もしドラマ・映画化された際には大きな話題になること間違いなさそうですし、今後の展開にも注目したいとともに、加藤さんのますますのご活躍に期待が膨らみますね。









