中国・武漢発の新型コロナウイルス感染拡大を受けて、中国人観光客を受け入れる日本の商店やレストランにも動揺が広がっているーー。
日本政府は、2週間以内に武漢のある湖北省に滞在歴のある外国人などを当面、入国拒否することを打ち出したが、春節でそれ以前に入国していた中国人は数多い。
そんな中、1月下旬に日本有数の温泉地・箱根の駄菓子店が〈中国人は入店禁止〉と張り紙したことは、
ネット上でも物議を醸しているのですが、同様の騒動は各地で起きているようです。
〈中国人は入店禁止〉といった張り紙を掲げたのは、箱根の駄菓子店「ハウスベイダー」。
店主が中国語で〈コロナウイルスをばらまく中国人は入店を禁止する〉などと書いた張り紙を掲示すると、
ネット上では、「差別なのではないか」といった批判の声が続出する事態に…。
さらに同店主は、「うちの店はマナーの良くない中国人に荒らされてきた」とコメントしたことで国内外からクレームが殺到したといいます。
同店種は50代男性で、どんな思いで国籍をあげて入店禁止にしたのか。
店主曰く、張り紙を掲げたのは1月15日頃だったそうですが、様々な批判を浴びて21日は撤去したといいます。
さらに24日には店のブログに謝罪文を投稿するなど店主としても反省の気持ちがあったといいます。
ただ、何よりも大きかったのは”コロナウイルスへの恐怖”だったと語った店主。
ワクチンがないだけでなく、箱根の中国人観光客はマスクをしていない人がほとんどだったため、店に張り紙を貼ったといいます。
批判の一方では、”同情する”声もたくさん寄せられたといいます。
同情の声をあげたのは、同じような客商売をしている方だったとし、『言いにくいことを言ってくれた』という声もあったそう。
政府が外国人旅行者への対策、措置を発表していれば別だったかもしれませんが、現実は民間に丸投げ。
報道も“中国人観光客が来ないと経済的打撃がある”ということばかりの話で、
「それより国民の命はいいのか」という思いもあったと語ったのでした。
しかしこれらの騒動は、同店だけではありません。
1月下旬にはLCC航空会社のジェットスター・ジャパンが、1月28日の成田発関西行きの便で、中国人団体客の搭乗自粛を求めたり、
1月27日には、静岡県のラーメン店の女性店員が中国人女性に対し、「チャイナ・アウト！」と退店を促したという情報が駆けめぐりました。
箱根の店主の行為には批判があって当然だと思いますが、
中国のSNSでは〈中国でも武漢人を避けている。日本人が中国人を避けるのも驚くことじゃない〉
といった冷静な意見もあったといいます。
新型コロナウイルスの感染拡大は、社会に様々な影響を及ぼしていますね。
これら一連の報道にネット上ではこんな声があがっています。
「売り上げよりもリスク軽減を選択する。政府よりよっぽど懸命な判断かと思いますが。」
「店を守り、日本の国民の事を守ろうとしたのに批判って…。そもそも中国人が来るのがダメだろ。」
「札幌にも『中国人お断り』を掲げたラーメン店ありますよ。 店と従業員 そして客を守る為にいいんじゃないですか？！」
「何かあっても国がお店を助けてくれる訳でもないよね。お店を守り、日本人客の事も考えた懸命な判断だと思う。」
「反対する人達には進んで中国人達と飲食を共にして欲しいものです。薬局でもマスクや消毒液は売り切れです。一般人のリスク管理はどうすれば良いのですか。」
などのコメントが寄せられていました。