40年間、目の前が見えなかった視覚障がい者の目を覚ました物
目の前が見えない視覚障がい者たちにすごく希望的なニュースが伝えられ、話題を呼んでいます。
過去の国際学術誌「ネイチャーメディスン」によると、スイスのバーゼル大学のボトンド・ロスカ教授研究チームは「光遺伝学」技術で視覚障がい者の視力を部分的に回復させることに成功し、その「光遺伝学」は光を当てて神経細胞を制御するという技術でした。
2005年に、アメリカのスタンフォード大学の研究チームは緑藻類の光を電気に変えるタンパク質を動物の神経細胞に移植する研究を行いました。
この研究の成功のおかげで、光を狭めれば思い通りに神経細胞を制御できるということが分かり、人への適用も可能になりました。
人に適用することは初めてでしたが、研究チームは網膜色素変性症(RP)で40年間失明状態であった58歳のフランス人男性に光遺伝学の技術を適用してみました。
RP疾患で網膜の光受容体細胞を失いましたが、電気信号を脳に伝達する神経細胞は機能を失っていませんでした。
光受容体細胞はオプシンというタンパク質を利用して光を電気信号に変えるのですが、研究チームはそのオプシンを回復させれば視力が回復すると考え、この過程で緑藻類が使われました。
研究チームによると、主に光遺伝学で使用された緑藻類のオプシン遺伝子を男性の網膜に移植したところ、数ヶ月後、男性の目からオプシンのタンパク質が生成され、視力がある程度回復したといいます。
網膜に光を送る特殊なゴーグルをかけた男性は、40年ぶりに横断歩道の白線を感知したり、皿や電話を探したり家具やドアを確認することができました。
しかし、実際に視覚障がい者らに適用されるためには、追加の臨床実験を通じて安全性や効能をさらに立証しなければならないといいます。
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