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プライベートは地味…と好感度を誘う芸能人のやりくち


芸能人にとって、「視聴者から好かれる」ということは非常に重要なことです。これは、いわゆる「好感度」と呼ばれるもので表されますが、好感度が高いと仕事が増え、好感度が低いと仕事が減るといった影響を与えます。よくテレビで紹介される「好感度調査」では、好感度トップ3以内にランクインしている芸能人に関する特集を組んだりすることも珍しくありません。しかし、トップ10以下の芸能人などは、好感度に関して触れられることはまずありません。


写真:jprime.jp

つまり、好感度が高い芸能人はそれだけでギャランティが発生する出来事が起こりやすいのですが、好感度が低くはないまでもトップランカーでない場合はその可能性があまりないということです。好感度が高いだけで仕事が増え、好感度が低いだけで仕事が減るわけですから、多くの芸能人は「好感度コントロール」を考えて行動、言動を決めています。とはいえ、好感度という指標は一般市民にはなじみがあるものではなく、具体的な影響をイメージすることが難しい場合もあります。そこで、一般的なサラリーマンに当てはめた場合にどのような感じになるのかを紹介していきます。point 327 | 1

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写真:jepix.org

まず、一般的な企業では「実力」によって評価が決定します。長く働いているからといって必ずしも評価が高くなるとは限らず、勤続期間が短くとも能力、実績ともに申し分ないと評価された場合には、あっという間に昇格していくこともあります。以前、日本は「終身雇用制度」が主流で、それに合わせて「年功序列」による評価方式が採用されていました。

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写真:fuji-u.ac.jp

一度就職してしまえば、自分で捨てない限りは職を失う可能性がなく、それこそほとんど仕事をしていなくとも一定の給料をもらい続けることができました。かてて加えて、勤続年数が長くなればそれだけで給料が上がっていく仕組みだったため、勤続年数が増えるにつれて「仕事をしないで高い給料をもらう人」、いわゆる「窓際族」が増えていきやすい状況になっていました。

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写真:arashi1.wpblog.jp

この状況は、芸能界に当てはめるとあり得ない状態です。すべての芸能人が「いるだけ」で給料をもらうことができ、なおかつ芸歴が伸びれば伸びるほど収入が増えていくということになれば、誰も才能を発揮することはないでしょう。芸能人のことを「タレント」と呼ぶこともありますが、「タレント」とは「才能」という意味です。人と違った特出した才能があるからこそ芸能界で活躍することができる以上、それ自体が評価対象でなければいけません。point 276 | 1

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写真:yamashitamasahiro.com

改めて一般企業の話に戻りますが、旧日本的体制では起業としての生産性ならびに成長率が頭打ちになってしまうということが明らかになったことによって、現在では「完全実力主義」を採用している企業が非常に増えています。すでに終身雇用制度は崩壊したと言っても過言ではありませんが、年功序列制度に関しては根強く残っている節も否めません。ただ、実力主義の給与体系が広まっていることにより、以前よりも能力を正当に評価されやすくはなっています。point 285 | 1

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写真:pakutaso.com

そして、これこそが芸能界における好感度の影響といえます。好感度が高い=仕事の能力が高いという図式が成り立つ以上、好感度が高い芸能人ほど多くの仕事が依頼され、好感度が低い芸能人ほどその機会を得られなくなっていくわけです。言ってみれば、好感度=役職というとらえ方もできます。好感度が高い芸能人=管理職、好感度が低い芸能人=平社員として考えると分かりやすいですが、要するに「利益を生める存在かどうか」ということです。ということは、当然のように芸能人は自身の好感度を上げるために画策を行うわけで、その手段の一つが「プライベートは地味で静かな生活をしている」というアピールをすることです。point 354 | 1

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