多くの命が奪われ甚大な被害をもたらした東日本大震災は、原発事故などの影響で現在でも12万人以上もの人々が故郷に戻れず、日本各地で慣れない生活をしています。東日本大震災には、様々な予言や予兆の噂があったのです。しかし何も起こらなかったノストラダムスの人類滅亡の予言のように信じる人はほとんどなく、誰もが自分の身に降りかかることなど夢にも思っていませんでした。そして2011年3月11日14時46分にあの瞬間が訪れたのです。
当たったとされる東日本大震災にまつわるネットの予言と噂
写真:Naverまとめ
東日本大震災の予知で地名まで当てたとして注目を集めたのが、預言者の松原照子氏です。2009年8月には「5年以内に巨大な地震が太平洋に起こる」と予言。2011年の初旬から、自身のブログで大きな災害をイメージさせる記述が書きこまれていました。被害が大きかった「陸前高田」と「石巻」という地名が浮かんだと書きこまれてたことから震災後に大きく話題になったのです。ネット上には東日本大震災を連想させる様々な噂が書きこまれていました。人物が特定できないため信憑性は確認できないものの、当時は誰も予想していなかったキーワードが書きこまれていたのです。
写真:トカナ
匿名のオカルト掲示板に震災の約1ヶ月前に書き込まれいた山梨のじいちゃんの予言では、「年末か来年になると、大規模な放射能事故がおきて大騒動がおきるらしい」とあり、その翌日には「2011年九州は火山で震え、関東は地震で揺れ、東北は放射能で汚染される」と書き込まれており、時期は早まったものの東北の部分が的中していると話題になりました。山梨のじいちゃんは、もののけが住みついた水晶を拾ってから予言ができるようになったという謎の人物で、実在するのかもさだかではないのです。そしてネット上には、2062年からやってきたという未来人が匿名掲示板で、東日本大震災に関する暗号を書き記しています。2010年11月に歴史に残るような大きな自然災害を教えてくださいという質問に対して、忠告として「山に登れ」と解釈できる暗号が書き込まれます。その4ヶ月後に東日本大震災が発生、掲示板のやりとりを見ていた人たちはその意味を理解してゾッとしたのです。
東日本大震災より、さらに大きな被害をもたらす災害の可能性
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ジョセフ・テイテル氏は、マイケル・ジャクソンの死を予言したことで知られるアメリカ在住のサイキック(超能力者)とされる人物です。テイテル氏は、その年に起こる出来事を予言しており、2017年の予言では、「狙撃手による高所からの銃乱射事件が起こる」と、ラスベガスの銃乱射事件を的中させています。2011年の年始に出された予言では、東日本大震災の予言が的中したと驚きと注目を集めたのです。「3つの主要な津波が日本、中国、そしてメキシコに発生する可能性があります。そして、それらの地域に完全な荒廃をもたらすでしょう」と、大きな被害をもたらす津波を予知していたのです。地震大国の日本は常にどこか揺れているので大雑把な予言をしてもいつか当たる可能性がありますが、津波は頻繁に発生する災害ではないのです。テイテル氏は「日本はまだ最悪を経験していないようにも感じます」と、さらに大きな被害を及ぼす災害を思わせる予言も記述しているのです。
写真:日本のための気になる☆トレンドニュース夢ブログ – Seesaa ブログ
ネット上の預言者に加えて話題になったのが、深海魚や動物の異常行動です。M6以上の地震の2ヶ月ほど前にはかなりの確率で深海サメのメガマウスが打ち上げられるとされ、2011年1月には三重県沖でメガマウスが捕獲されています。サメは微弱な電流をとらえてエサを探すため、海底での断層がずれたときの電磁波に驚いて逃げてくると考えられているのです。東日本大震災では1週間前の3月4日に茨城県で小型クジラ54頭が打ち上げられ、震災当日はカラスやトンビが異常に泣き叫んでいたといわれます。人間には分からないサインを察知する動物たちも預言者と言えるでしょう。
まとめ
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東日本大震災以降も、何度か大きな地震が日本列島を襲っています。2016年4月に発生した熊本大地震は1度目のM7の地震が余震と判断されず、2度目の本震でさらに被害を増やしてしまいました。現在では科学的根拠に基づく地震は予知は不可能と言われています。あの日から年月が経過して記憶も薄れつつありますが東日本大震災のような大災害はいつ起こってもおかしくないと心の隅で覚えておくことが大切、そしてネットの噂や予言もチェックしておきましょう。ひょっとすると地震が起こったその瞬間に、参考になるキーワードが記されているかもしれません。