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【19年ぶり】3歳の時に誘〇された男性、AIの力で両親と再会果たす!!


CNS中国広東省(Guangdong)で3歳の時に誘〇された男性が、19年ぶりに両親と涙の再会を果たしました。両親はほぼ全ての財産を費やして捜してきましたが、最後は警察が企業と連携してAI(人工知能)を駆使して見つけ出したそうです。AIの力は偉大ですね。

19年ぶり

誘〇事件が起きたのは2000年12月28日でした。深圳市(Shenzhen)羅湖区(Luohu)で徐さん夫婦の当時3歳だった息子さんが誘〇され、20万元(現在のレートで約310万円)の身代金が要求されました。警察が捜査を開始すると、息子も誘〇犯もこつぜんと姿を消したのです。

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その後19年間にわたり、徐さん夫婦は息子さんを捜す長くつらい旅に出ました。近くは広東省の恵州(Huizhou)、東莞(Dongguan)、汕頭(Shantou)、汕尾(Shanwei)から、遠くは北京、上海、河北(Hebei)、山東(Shandong)、湖北(Huibei)、福建(Fujian)までに渡りました。徐さん夫婦は息子さんの写真を持参し、人の集まる場所に行っては「腕にあざのある子どもを見たことがないか」と聞いて回ったのです。point 275 | 1

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徐さん夫婦は所有する2件の不動産を売却し、ほとんどの貯金を使い果たしてしまいました。数年前には、テレビ番組で行方不明の子どもを捜すホームページがあると聞き、すぐに登録。警察にはDNA鑑定用の血液サンプルを夫婦で提供したりしました。インターネットでもメッセージを発信し続けたのです。

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深圳市羅湖分局も長年、捜査を続けてきました。画像制作の専門家に依頼し、息子さんが成長した年齢に合わせた顔の画像を作る取り組みもしてきたようです。

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そしてその後、公安省と広東省公安庁の指示に従い、児童誘〇事件の捜査が強化されました。警察はIT大手会社の騰訊(テンセント、Tencent)と協力し、同社のAI技術を使い、「夜明けの光」と名付けた誘〇問題解決プロジェクトを実施しました。半年間にわたり、広東省内の6都市で100以上の情報を一つずつ分析。その結果、恵州市で息子さんの条件とほぼ一致する男性を発見。DNA鑑定を経て、誘〇された息子さんであることが確認されたのです。point 267 | 1

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中国の誘拐

中国で1年間に立件される子どもや女性の誘〇事件は約2万件で、1日平均50件とのこと。また2015年にNHKは、中国で行方不明(誘〇のみとは限らない)になる児童数は年間20万人に達すると伝えている程、中国は誘〇が多い国です。中国大手週刊誌『中国新聞週刊』の記事によれば、誘〇した子どもの「市場価格」は、2017年3月時点で8万~10万元(約140万~170万円)ほど。男の子は女の子よりも高く、男の赤ちゃんが15万元(約260万円)で売買された例もあったというのです。さらわれた子どもの多くは、社会保障制度の不備から老後の不安を抱える、農村部の子どもがいない夫婦に売られているようです。今回のように何十年の時を経て、奇跡的に再会できる親子は一体何人いるのでしょうか。point 392 | 1

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