ストロボエッジは咲坂伊緒によって別冊マーガレットで連載されていた作品です。主人公である仁菜子は級友の大樹に想いを寄せられていると気付きながら、その想いにハッキリとした答えを返せないでいました。その時、下校時の電車の中で蓮という男子と出会ったことがきっかけで、何気ない会話や日々の他愛ない触れ合いの中で惹かれあっていく二人を中心とした青春群像劇です。
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原作は主人公たちと同世代となる中高生を中心に人気を博し、全10巻が刊行された人気作です。その人気に後押しされる形で連載終了から5年目の2015年、実写映画化されました。同時期に咲坂伊緒の別の作品である「アオハライド」も実写化されており、この頃は咲坂作品が多く書店で平積みされました。
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キャストは学年一の人気を誇る男子、一ノ瀬蓮役に福士蒼汰、主人公である木下仁菜子役に有村架純が抜擢されました。特に有村架純はトレードマークだった黒のロングヘアーを20㎝以上ばっさりと切って、役作りに力を入れていたことを明かすなど並々ならぬ情熱を語っていただけに公開前から期待を膨らませたファンも少なくはなかったのです。その脇を固めるキャストにも山田裕貴、佐藤ありさなど今をときめく若手俳優の名が揃い、演技にも期待が持てる、という意見も多かったようです。
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しかし、このキャスティングについてはファンの間では賛否両論でした。賛成意見は前述の通りですが、反対意見としては主演の有村架純が原作では子供っぽい役どころであった仁菜子を演じるのには少し大人びている、などイメージと離れている、という声が少なくとも発表時点ではありました。公開後は有村の徹底した役作りもあってか少し減少したようですが、それでも原作からイメージを膨らませたファンの中には違和感を抱いた層が一定数いたようです。
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また、主演の福士蒼汰が「ストロボエッジ」以前にも「好きっていいなよ」という少女漫画原作の実写作品に出演していたことにも言及され、違う作品なのだから違うキャストを配置して欲しかった、とする声が一定数ありました。少女漫画原作の実写作品を追っているファンならではの指摘と言えるでしょう。
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また、全体のキャスティングに対しても「今話題のキャストを集めました、感が凄い」などと、ビックネームのみならずまだ見ぬぴったりの役者さんが出てくることを願っていた層の意見もありました。ファンにすれば色々と複雑な思いを抱えるかもしれませんが、実写版「ストロボエッジ」が大盛況のうちに公開を終えたのもキャストやストーリーについて好意的に受け取っている層もいるからでしょう。