古尾谷雅人さんといえば、自殺でなくなった有名人の1人として必ず名前があがるほど、偉大な俳優さんでした。
そんな古尾谷雅人さんは、2003年に首つり自殺をされました。芸能界という華やかな世界にいたし、テレビやドラマでもよく活躍されていたのに、なぜ?と私たちは首をかしげました。そこにはどんな理由があったのでしょうか。
写真:つね吉ニュース
自殺という行為から見れば
自殺というのは、衝動的に行う人もいますが、何となく精神状態が不安定となり自殺のことを考えるようになる、その思いを心のうちに秘めながらもなんとか頑張っていたけれど、何かが引き金になって自殺を決行してしまうということがあります。
写真:Naver
その傾向を見ると、根底には必ず何らかの理由があったと分析することができます。古尾谷雅人さんの場合は、女優でもある妻から、完璧主義者であったことや、DVのこと、また借金を抱えていたことなどが明らかになっています。
古尾谷雅人さんについて
古尾谷雅人さんは、出演するドラマや映画の評判が高く、演技力に定評がありましたが、実は、役選びにはこだわりがあったということ。もちろん俳優ですからいろいろな仕事が舞い込んでくるでしょうが、いやな役は引き受けないという自分の哲学があったようです。そのためだんだんと舞い込んでくる仕事も少なくなったという事実も明らかになっています。
写真:ミドルエッジ
仕事が少なくなると、収入が少なくなる、そして返済するべき借金が滞ってしまうという負の連鎖が働くようになります。お金の問題というのは、現実的な問題で、何とかしなければという焦りが心の負担になったりすることもあります。
家族のために
写真:tupian.baike.com
また古尾谷雅人さんには子供もいました。家庭を守るためにしっかり頑張らなくては!という思いと、そのために良い役を取って仕事をしなくてはという思いが、うまくかみ合わなかった可能性も高いですね。
俳優というのは自分の演じた役がイメージとしてついてしまうため、役選びに慎重になるのは当然。でもお金がないからといって、やりたくもない仕事は引き受けたくないと思ったのかもしれません。
DV?
写真:ミドルエッジ
そこで役者魂とプライベートの自分で悩んでいたというのが、DVということからもうかがい知れます。おそらく、その心の葛藤をどこにも発散することが出来なかったのでしょう。
またDVは後悔を残すことから、仕事、家族、借金、DVと悩みは大きくなりだんだんと精神を病んでいったのではないでしょうか。
あまりにまじめ過ぎて、不器用だった彼の人生は、自ら命を絶つという方法で終わってしまいました。やはり精神的に弱い部分と強い部分のバランスが壊れてしまったというのが自殺の原因だといえます。