新型コロナウイルスの感染拡大の影響でもはや生活必需品となっているマスク。しかし、ホームレスにとってはマスクを購入するのも困難で、時には道端のゴミ箱に捨てられた他人の使用済みマスクを再利用するといっ現状もみられ、ホームレスがどれだけ不便な思いをしているのか、ということがかいま見えます。
ゴミ箱に捨てられたマスクを拾っては再利用するホームレス
それは韓国での出来事。新型コロナウイルスが蔓延している現在、特にホームレスは厳しい生活が強いられています。生活必需品であるマスクも買えず、道端のゴミ箱に捨てられている使用済みマスクを拾っては再利用するホームレスも見受けられます。こちらの男性はゴミ箱から2枚のマスクを拾っては持ち帰っていったようですが…
また、男性は別の日にもゴミ箱から使用済みマスクを拾っていました。これに対し、男性は街頭のインタビューにて「ゴミ箱からマスクを拾っては石鹸で洗って使っている」とのこと。ホームレスにとってはカップ麺を買うのもままならない状況で、それがマスクとなるとさらに手が出ないのでしょう。
生活必需品のマスクが買えないホームレスの悪循環が深刻化
現在、韓国では政府レベルで野外でのマスク着用を必須化しているのですが、マスクが買えないホームレスにとってはそれができない状況。いくら洗って再利用するからといっても、本来は使い捨てであるマスクを洗って使うというのは衛生的にも決していいものではないため、これにより体内に雑菌などが入ってしまっては悪循環。
いくら政府がマスクの義務化をしたといっても、ホームレスへの対策が考慮されていないのが現状で、ホームレスをこのまま放置しては防疫の観点から後に問題が起こるのでは、といった憂慮の声が相次いでいます。
まとめ
今となっては生活必需品ともいえるマスクではあるものの、ホームレスにとっては1枚のマスクが高級品であるため、なかなか手が出ないというのが現状。そのため、やむを得ず道端に捨てられた使用済みマスクを再利用しなければならないという状況に、韓国ではこのようなホームレスたちの政府レベルでの対策が急がれています。