ふくらはぎは、知らない間に足の疲労が蓄積しやすい場所ということで、特に激しい筋トレを行ったわけでもないのに、突然、激しい筋肉痛に見舞われることがあります。ふくらはぎは第二の心臓とも呼ばれる、足の中でも全身の健康に深い関りを持つ部位ということで、極端な筋肉痛が起こった場合は、無理をせず安静にすることが大事です。
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激しいスポーツを行った結果、筋肉が炎症を起こすなどして明らかに急性の痛みが生じている場合は、ふくらはぎに優しくマッサージを施して、ゆっくりとした動きのストレッチを行うことで、筋肉の疲労回復を促すことが痛みの速やかな軽減に役立ちます。
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筋トレで無理をしたりスポーツの頑張り過ぎで生じる痛みは、かなり激しいものであっても時間が経てば自然に治って行きますが、厄介なのはむしろ、立ちっぱなしの仕事が続いたり、むくみがひどい時などに起こる慢性的な痛みと言えます。慢性的な痛みの場合、突然の筋肉痛といったイメージはあまり無いように思われがちですが、蓄積した疲労によって、突然やってくる筋肉痛があり、それこそが誰もが恐れる「こむら返り」とも呼ばれる「足がつる」という現象です。
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就寝中に、足がつってしまった場合、声を上げたくなるほどの激痛がしばらくの間続き、その間、なすすべもないまま寝具の中で身もだえすることになります。足をマッサージしようにも起き上がれないほどの痛みで、変に身体を動かすとよけいに痛みが増すということもあって、涙目でただ時間が過ぎ去るのを待つしかないといった、何ともやるせない状態に陥った経験を持つ人は少なくないはずです。
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この、足がつるというタイプのふくらはぎの筋肉痛は、激しい運動によっても起こりますが、特に就寝中に発生するものは、立ち仕事など日常において蓄積した慢性疲労や、寒暖差の激しさなどによる冷えが原因となって起こると言われています。真冬よりも、寒くなり始めなど季節の変わり目に多く発生するのも、筋肉の働きに影響を及ぼすタイプの足の冷えが痛み発生の引き金になりやすい面があるためと考えられています。
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ミネラル不足によっても、足がつりやすい体調を招きやすいとも言われ、痛みが発生しがちな場合、サプリメントなどで意識してミネラルを摂取するのも良いとされています。一度足がつってしまうと、クセになったかのように数日後にまた発生することもありますが、大抵の場合、時期が過ぎれば次第に治まって行きます。
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季節に関わらず極端につる回数が多く、明らかに普通の筋肉痛とは違うタイプの痛みを意識した場合は、早めに医療機関を受診しておくほうが安心です。第二の心臓とも言われるだけに、静脈瘤や閉塞性動脈硬化症、急性動脈閉塞といった重大な病気のサインということもありますので、ふくらはぎの訴えにはぜひ耳を傾けて、健康を守ることにも役立てたいものです。