“外出自粛”が強く求められる中、都内でおよそ80人の行列ができていたのは、“休業要請”に応じず営業を続けるパチンコ店。
店内では1台ずつ間隔を開けるなど新型コロナの感染防止策を行っているようなのですが、「そうじゃない」などとネット上からは非難の声が殺到しています。
東京都内の繁華街にある複数のパチンコ店。
政府からの緊急事態宣言を受け、休業要請に応じないパチンコ店が今月20日にも営業を再開しており、近県からも客が訪れているのです。
新型コロナ関連のニュースは連日当たり前かのように報じられており、日に日に感染者の数も増加している東京都。ネット上では「秩序を乱す」「あきれた」「何考えてるかわからんわ」などとの非難が殺到するのも納得できますね…。
今月22日昼過ぎごろには、パチンコの店内には多くの客が現れました。
マスク姿の従業員が立つカウンターには、感染予防のため透明のビニールを設置。台の殺菌消毒を徹底しているとの掲示もありました。
また、一部のフロアでは間隔を空けるため台を間引いていたが、隣り合ってパチンコに興じる客も…マスクをせずに会話している姿も見られ、完全に濃厚接触状態。
同店の常連だという台東区の男性会社員(51)が取材に応じ、店内の様子などについて言及。
男性が訪れたお店は13日から休業していたが、20日に新台を導入して営業を再開したというのです。
何とも衝撃的な発言なのですが、新台を楽しむために多くの人が朝から行列を作っていたということなんですね。
男性は取材中、「無責任と批判されても構わないが、息が詰まるような毎日の中で楽しみを奪われるのは心外だ」と話しました。
また、都内のパチンコ店に現れたのは都民だけではありません。
千葉県から訪れたフリーターの男性(25)に話を伺ったところ、
「新台が入ったと聞いて打ちに来た。近所のパチンコ店は休業していて、アルバイトもなく、暇なので他にすることがない」と語りました。
自治体の休業要請に従わないパチンコ店などが県境を越えた人の移動を生み、感染を拡大させていると懸念する声も少なくありません。
これだけ外出の自粛が促されているにもかかわらず、パチンコ店に人が殺到してしまっては意味がありませんね。
全国に発令された緊急事態宣言の期限は約2週間後の5月6日…なんですが、
安倍晋三首相は外出自粛の状況を見て、宣言の解除や延長を判断する構えを見せています。
まずは、パチンコ店に人が殺到している状況をどうにかしなければなりませんね。