大阪府が4月24日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた休業要請に応じないパチンコ店の公表に踏み切りました。
新型コロナウイルス特別措置法に基づき店名を公表したパチンコ店には、一夜明けた25日も午前中から大勢の客が集まっており、大阪府民からは「もっとメッセ―ジが必要」「変わらんやん」「意味ないねん」などと賛否の声があがっているといいます。
大阪府は新型コロナの感染拡大を防ぐため利用を控えるよう求めましたが、今日の朝も店の駐車場には車が並び、常連客からは「いつもと変わらない」との声が上がっていました。
現在も営業を続けている堺市堺区の「P.E.KING OF KINGS大和川店」では開店前から、約300人がずらり…。
入り口には手指消毒を呼び掛ける紙も張られ、整理券を受け取った客らはスタッフの誘導で1~2メートルの間隔を空けて列を作っていました。
一方、公表された店の利用客は「意味ないと思う」と冷めた様子で話す場面も。
また近くに住む常連客からは、「名前が出たから、他の店を探さずにここに来る人も増えるんじゃないか」と話すなど、大阪府が思い切って公表したにも関わらず、”逆効果”だという声もあがっているのです。
営業中の店名やその所在地などが公表されれば、むしろ暇つぶしや応援を兼ねてそこに客が集中することが懸念されていましたが、そのとおりの展開となっているようですね。
店名を公表しても要請や指示を無視し、営業を継続している店舗に対して罰則はありませんし、営業許可を取り消すといったペナルティを課すこともできないのが現状です。
罰則を含めた強制的な措置がとれる新たな立法措置でもない限り、今の特措法の下では打つ手はないのでしょうね。
大阪府のパチンコ店では公表を行っても意味がないことがはっきり証明されてしまったのではないかと思います。
海外のように、さらなる強制力のある休業要請をしてほしいと思いますね…。