新型コロナウイルスの感染拡大の影響で宅配業者がますます多忙を極めている現在、その劣悪な環境も問題視されているようです。最近になり、日雇いで勤務していた女性が寒波の中でもカイロ1枚しか用意してもらえなかったことで亡くなるという悲劇に見舞われてしまいました。
カイロ1枚のみで勤務し心筋梗塞で亡くなった女性
それは韓国での出来事。1月中旬、某物流センターにて野外のトイレで1人の女性が倒れているのが発見されました。その後、女性は救急搬送されたもののそのまま帰らぬ人に。女性の死因は心筋梗塞でしたが、当時ちょうど寒波が訪れ、気温もマイナス10~11度まで下がっていました。
しかし、女性が勤務していた当時、物流センターでは暖房器具などを用意しておらず、カイロ1枚しか支給されなかったとのこと。そんな状況の中で食事の時間を除き長時間働かされたというので、身体に異変をきたすのは当然のことでしょう。
「労働環境が劣悪だったわけではない」と弁明する会社側
この事実が明らかになった後、該当の物流センターには多くの批判の声が寄せられることに。しかし、物流センター側いわく、暖房器具を設置していなかった理由について「貨物の車両の移動が多いことから設置ができなかった」とのこと。そのため、やむを得ない事情があったことを強調しているのですが…
この物流センターでは今回でスタッフが亡くなったのは5人目とのことなので、会社側に完全に過失が無いとはいえないのではないでしょうか。いくら暖房器具の設置ができない空間だからとはいえ、カイロ1枚しか支給しないというのはブラック企業といわれても仕方ないことでしょう。
まとめ
このように、寒波で冷え込む中でも会社側がカイロ1枚しか支給せず、長時間働かされた女性が亡くなってしまうという痛ましい出来事が起こってしまいましたが、いくら日雇いだからとはいえ、労働者の人権を守るのが最優先なのではないか、と思えてなりませんね。