迷信がない国はありません。キリスト教の国家でも仏教の国家でも生活の中に迷信とタブーは存在します。特にアジア圏には多い迷信がありますが、日本の迷信とタブーについて調べてみましょう。
1.不運がつく年齢がある
日本の迷信のうち代表的なものは不幸がついてくる年齢があるとのことです。これを厄年と言いますが、その中でも特によくない年を本厄と言います。男性は25歳、42歳、61歳で女性は19歳、33歳、37歳を本厄のとしと言います。不運の年に人々はお寺や神社などを訪れ祈りながら厄を払います。
2.霊柩車を見たら親指を隠す
日本の迷信の中で「霊柩車をみて親指を隠さないと親が早死したり親族の不運がある」という迷信があります。親指は単語通り親の指であって霊柩車を見て親指を隠さないとお化けが親を連れて行くという考えから出てきた迷信です。
3.夜に爪を切ってはいけない
この話にはいろいろな説があります。日本書紀説、戦国時代説、江戸時代説などがあります。ここでは日本書紀説をご紹介します。神々を騒がせたスサノオは、手足の爪を抜かれ、高天原から地上へと追放されたのだ。そこには「追放されたものは家の中に入れてもらえない」という記述があります。家に入れないのだから、親の死に目にも会えない。こうしたことから夜に爪を切ることがいましめられるようになった、という説があります。
4.しゃっくりを100回すると死ぬ
これはちょっと日本だけの独特な迷信ではないかとおもいます。しゃっくりというのが胃の上の横隔膜が何らかの理由で急激な収縮作用を起こすことです。ところでその原因が分からず100かいものしゃっくりをするほどなら大きな病の場合かも知れないとの考えから作られた迷信です。
5.茶柱が経つと幸運の兆し
日本人はお茶飲みを楽しむ民族です。だけあってお茶に関する迷信もあります。茶柱が経つと縁起がいいとのことですが、ここで注意すべきことは茶柱が立ったことを他人に言ってはいけないことです。まるで他人に言うとその幸運が逃げてしまうと信じているからです。
今までは日本の迷信についてご紹介しました。これからは日本のタブーについていくつかご紹介したいと思います。日本では風呂に入るとき、男湯か女湯か必ず確認するべきです。昨日の男湯が今日の女湯になり昨日の女湯が今日の男湯になる場合があるからです。普段男湯の前には青色ののれんが、女湯には赤いのれんで印をつけます。
1.寝るとき、頭を北の方においてはいけない
日本の葬儀に参列してみると彼らの頭は必ず北の方に置いてあります。頭を北の方に置くことを北枕といいます。それで頭を北の方において寝るとよくないことが次から次へと起こると信じています。迷信であると信じているよりは昔からタブーとしてされています。
2.自身のへそを隠せ
日本には雷様という神様がいて雷や稲妻などにかかわる神です。人たちがおへそを出していると雷様にへそが取られてしまうらしいです。しかし、このタブーには科学的根拠があります。お腹を出していると体の体温が下がり風邪を引きやすくなります。だからその対策として大人がこのような話を作り出しました。
3.畳の縁を踏んではいけない
畳は「立って半畳、寝て一畳」といわれるように、一人の人間が暮らすための最小限の空間とされています。
そこから、畳の縁は一人一人に必要な空間を区分けする境界とも考えられます。
そういう境界に対する認識から、敷居や畳の縁も境界の一種と考えられるようになり、
「畳を踏んではいけない」というタブーが生まれたようです。
そのタブーを破ることは、家の秩序や格式を破壊することにもつながりかねません。
そこで、敷居や畳の縁=その家系、という考えで家の秩序や格式を、親が子供達に守らせようとしたのです。
また、昔は、畳の縁に家紋を刺繍する家もあったそうです。
そのため、家紋を踏んではいけないという意味でも、畳の縁を踏むことをタブーにした、とのことです。
4.職人や芸術家の作品の前で勝手に写真を撮ってはいけない
これはつい忘れてやってしまいがちな行動です。普段人たちは職人や芸術家の作品を見たらその前で写真を撮りたがるが日本ではタブーとされています。陳列された作品や職人の写真を撮るためには必ず事前許可を受けてからでないといけません。
迷信やタブーはそれに反する行為をしても実際身の回りにすぐ起こる悪影響はありませんが、何だか気分がすっきりせず悪いことが起こりそうな気分になります。だからみんなそこを入念して注意しているのでしょう。
日本だけの独特な迷信やタブーについて新たに分かったことがありました。ほかの人たちはよくわからなさそうな自分だけが知っている迷信やタブーがあったら是非紹介してください!楽しみにしてます( ´∀` )