「まさか こんなことになるとは…」。新型コロナウイルスの感染拡大に振り回される 海外を目指す芸能人 当事者たちの悲痛な声が聞こえてきそうです。
ハリウッドを夢見て家族で移住した小栗旬は⁉
まずは小栗旬(37)さん。3月13日に公開されるはずだったハリウッドデビュー映画「ゴジラvsコング」(原題/ワーナー・ブラザース)が11月20日に延期されました。延期自体は昨年11月に発表されたものが、コロナウイルスの影響によって公開の再延期か、ネット配信による公開も検討され始めているようです。
小栗ファミリーが暮らす米カリフォルニア州ロサンゼルスでは6人目の感染者が明らかになった3月4日に非常事態宣言が発令。カリフォルニア州の新型コロナへの対応は早くサンフランシスコに非常事態宣言が出された2月24日と同時に、同州内の全映画館が閉鎖され、ハリウッドにある全撮影スタジオの前には“立ち入り禁止”のラインが張られたそうです。
「非常事態宣言は5月の初旬まで続く予定です。トランプ大統領が早々にエンターテインメントビジネスへのサポートを約束していますから、表立って混乱は起きていませんが、スタジオが動き始めるのは早くても9月くらいになるだろうというのが映画会社幹部の見立てです。この騒動が原因で中堅の製作プロダクションや、かなりの数の劇場が倒産に追い込まれることになるでしょうね…」(現地芸能関係者)
同映画で華々しくハリウッドデビューを飾るはずだった小栗さんは、禁止令で外出することもままならず、家族で不安と隣り合わせの日々を過ごしているようです。
錦戸亮は 16億円ツアーが 見通しつかず⁉
昨年9月末にジャニーズ事務所から独立した元関ジャニ∞の錦戸亮(35)さんも、5月24日にアーティストとして華々しく米国デビューを飾るはずでした。親友の赤西仁(35)さんとのジョイントライブ「THE MEN IN THE ARENA」のチケットは発売と同時にソールドアウト。JTBとタイアップした3泊5日で1人約20万円のツアーだけで16億円の売り上げを記録しました。
ところが、ライブ会場のある米ハワイ州当局は3月4日時点で感染者が0だったにもかかわらず非常事態宣言を発表。この展開は錦戸にとって痛手だったはずです。独立直後にソロデビューアルバムを発表したものの、その後は大きな仕事がなかったためです。
「錦戸はこのワイキキライブをきっかけに、アーティスト活動を活発化させようと意気込んでいました。ファンには『ライブで重大発表があるかもしれない』と示唆していました」(音楽関係者)
錦戸さんはエージェントを介して振り替えスケジュールを模索しているといわれます。しかし、コロナ終息の見通しがはっきり立たないのは日本も米国も同じ。錦戸さんも落ち着かないことでしょう。
山下智久も夢半ばでジャニーズと再契約⁉
昨年、スペインとアイスランドで撮影が行われたドラマ「THE HEAD」(Hulu/4月配信予定)を足掛かりにハリウッドデビューするはずだった山下智久(35)さんも新型コロナのあおりを受けているという。米国での俳優活動の本格化を見込み、ジャニーズ事務所だけでなく米国の芸能プロダクション「Westbrook」にも籍を置いているのですが、その後の活動は凍結状態に陥ってしまっているようです。
「本来は『THE HEAD』の出演を名刺代わりに、Westbrookがテレビや映画会社に積極的にプロモーションしていく予定でした。しかし、ハリウッドの撮影スタジオ同様に製作側の動きが完全にフリーズした状態です。『このコロナ禍でオーディションの時間なんて取れない!』と各エージェントとも働く気配を見せていません」(前出の現地の芸能関係者)
ハリウッドがこんな状態のため、山下さんはしばらく日本を中心に活動を続け、ジャニーズ事務所との契約も延長するとみられているようです。
ブロードウェー目指す米倉涼子にも逆風⁉
先月、27年間在籍した「オスカープロモーション」からの独立を発表した米倉涼子(44)さんも、新型コロナの影響を受けそうなひとりです。
米倉さんが最終的に独立を決断するきっかけとなったのが 事務所関係者が放った「海外の仕事は儲からない」という一言だったという。米倉としては女優としての幅を広げるため、日本のテレビの仕事に加えて、海外の仕事に意欲を燃やしていましたが、冷や水をかけられた格好に…。
「米倉としてはブロードウェーの『CHICAGO』で築いた人脈を生かしてもっとたくさんの舞台を経験したいという夢があるようです。ところが現在のニューヨークは新型コロナの初期対応の遅れから、劇場閉鎖が完全に解けるのは今年末とも、年明け以降ともいわれています」(現地演劇関係者)
ニューヨークを中心とする米東海岸では、アジア人に対する露骨なヘイト行動が連日のようにニュースで取り上げられています。これも米倉さんにとって逆風といえるでしょう。
連日、芸能界へのコロナ感染拡大も伝えられていますが…。幸い、感染は避けられたとしても このように 深刻な痛手を受けている芸能人も たくさんいることと思われます。