台風19号の豪雨により川が氾濫するなどの甚大な被害が各地に起こっていますが、そんななか東京都台東区の避難所がホームレスを受け入れなかった問題について、
人気お笑いコンビ・おぎやはぎの小木博明さん(48)らによるテレビでの発言が話題になっています。
台風19号が首都圏を直撃した12日、行政のとったある行動が疑問視されています。
各メディアによりますと、東京都台東区は自主避難所を訪れたホームレスの男性2人に対し、避難所の利用を断っていたといいます。
その理由については「(自主避難所は)区民を対象としていて、それ以外の人は受け入れられない」と回答。
区が2人に住所と名前を書くように促したところ、2人には住所がないとしたために、断ったと言及していることが明らかになっています。
さらに区は今後、「住所不定者をどう援助できるかを検討する」としていた問題で、
ネット上からは、「ホームレスの自己責任」「税金払ってないんだから仕方ない」と、区を擁護する声もあがる一方で、
「これって差別では?」「差別に過ぎない」などと、差別的問題を指摘する非難の声もあがっていました。
このように、ネット上からは賛否両論の声があがっていたなか、
避難所では、当初は住所がある区民だけを対象にしていることを理由に、ホームレス男性2人の受け入れを拒否していましたが、
今月15日になって服部征夫区長が「対応が不十分だった」などと謝罪する事態になっていました。
そして、今月16日放送の昼の情報番組「バイキング」ではこれらの問題について特集。
司会を務める坂上さんは、
「ぶっちゃけ、住民の方々の中にお子さんを抱えている方々とかだと、『そういう方と一緒にされるのはちょっと…』という声があることも事実なんですよ」
と指摘すると、水曜パーソナリティのおぎやはぎ小木さんは、
「来ている方たちは嫌ですよ、それは。ホームレスの人が来てもらっちゃったら。怖いじゃない、だって、何されるか分からないし」
と発言していました。
他の出演者からは、普通の人でも何かする人はするとの声も出たが、小木さんは、「そうかもしれないけど、やっぱちょっとね」と反応し、自身の考えを曲げずに発言していました。
また、相方の矢作さんは「迷うよね」としたうえで、
「臭いとか気になるかもしれないし、『ちょっと悪いけど、別のところで』とか色々考えちゃう」と説明。
小木さんはさらに、避難所で一般の人たちが一緒になった場合について、
「プライベートもないし、自分のグレード下げるわけじゃないですか。今までのレベルからね。でも、ホームレスの方は、逆にアップグレードするわけじゃないですか、そこから」「それなんか、『ずるくない?』ってなっちゃわない?今まで屋根のないところに住んでいたのが、急に災害となったら屋根がある…」
と発言し、共演者らから苦笑が漏れるも、持論を曲げることはありませんでした。
これらの発言はすぐにネット上で話題となっており、様々な意見が寄せられていました。
「グレードが低い身分は避難所使ったらダメなわけ?」
「ホームレス迫害を助長しかねない」
「自分がその立場になっても言えんのか?」
などと小木さんの言った発言に対して、否定的な声が上がる一方、
小木さんらの意見に共感する声も多く、
「これは綺麗事じゃないでしょ」
「区民の本音やろ」
「小木の言う事が現実だよ」などの声も上がっており、賛否が起こっているようです。