医療ミスというのは絶対起こってはならないことですが、残念ながらいまだ無くなることがありません。最近になり、とある病院で看護助手が注射器の使い回しをしたことで患者の容体に異変、亡くなったとのことですが、注射器を使い回した理由が実に信じられず、今後医療業界を信じられなくなりそうです。
看護助手が注射器を使い回した?
それは韓国での出来事。昨年の12月に、2児の母である30代の女性患者が、使い回しの注射器により亡くなったといいます。女性はとある日、足の怪我により治療をしていた際、痛みを和らげようと注射を受けたといいます。しかし、注射をした夕方から患部が腫れはじめ、4日後には意識がはっきりしなくなり、呼吸困難にまで陥ってしまいました。女性はその後救急搬送、病院に運ばれましたが、その次の日に亡くなられました。
女性の注射された部分には壊死性筋膜炎などを引き起こす細菌が検出。使い回された注射器により細菌が皮下組織に入り込みこんだことにより感染、死に至ったとされています。これにより、遺族は保健所に申告、その後調査に乗り出した保健所は、担当した看護助手は注射器の針のみを替え、他の患者に使った注射器をそのまま使っていたことが明らかになりました。
注射器を使い回した理由に驚き!
これに対し、とある病院の医師が、看護助手が注射器を使い回した理由として「薬を調合するのにいちいち新しい注射器を出すのが面倒で、使い捨ての注射器を使い回したのではないか」と推測。そのような看護師の身勝手な行動により1人の命を奪うことになりました。警察は病院側を業務上過失致死とみて検察に送致したそうですが、検察の結論はいまだ出ていないようです。
医療業界での過酷な労働環境はたびたび社会問題になっており、それによる医療ミスは後を絶ちませんが、このような意図的な過失は100%病院の責任であり、信用問題にも関わるので、今後はこちらの病院の経営も危ぶまれるのではないでしょうか?注射器を使い回すリスクを看護助手が知らなかったとは思えませんが、安易な考えで使い回すのは絶対にやめていただきたいですね。
まとめ
このように、注射器の使い回しというのは日本だけではなく、海外でもよくあることなんだな、と思い知らされましたが、患者の体を治すはずの病院が、むしろ患者の命を奪ってしまうという信じられない行為が日常茶飯事であると思うと、今後病気にかかっても病院には行けなくなってしまいますね。もし病院で注射を受ける際には、その取扱いをよくチェックする必要があるのかもしれません。