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選挙に行っただけの若き小説家がタリバンから受けた『罰』が衝撃的


右手の指2本を失ったアフガニスタンの小説家レザ・ホラミ(Reza Khorami)さん(25)は、キーボードを打つのにも苦労してます。ホラミさんの人さし指は2014年、選挙で投票したことを示す特殊インクがついていたため、旧支配勢力タリバン(Taliban)によって切断されました。紫色のインクが飛び跳ねて付着した中指もその時、切り落とされてしまったというのです。

タリバンの報復対象

タリバンは人々に露骨な刑罰を科すことによって、アフガニスタンに民主主義が根付くことを阻止しようとしています。しかし、ホラミさんはこれに屈することなく、9月28日に行われた大統領選の第1回投票に行ったのです。選挙は現職のアシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)大統領とアブドラ・アブドラ(Abdullah Abdullah)行政長官の事実上一騎打ちとなっています。

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Pars Today

「私はテロには屈しないということを示すため、2019年も投票に行った」とホラミさんは今週、首都カブールで行われたAFPの取材で語った。「彼らは私の指を切り落としたが、私の気持ちまでそぐことはできない」そう話すホラミさんには、タリバンがやったことを世界に知ってもらいたいという思いがあります。同国には、こうした刑罰の犠牲となった人が数千人いる可能性もあるのです。point 239 | 1

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ライブドアニュース

先月28日の投票後、インターネットには投票した人たちが紫色に染まった指を誇らしげに見せる画像が複数投稿されました。前の選挙で投票した人たちをタリバンが「罰した」にもかかわらず、勇気をもって今回の投票に行った人々による投稿です。アフガンでは二重投票を防ぐため、投票を終えた有権者の指に、特殊なインクをつけることになっています。このインクは、1週間は消えないそうなのです。しかし、このはっきりと分かるインクによって、人々はタリバンの報復対象となるリスクにさらされてしまいます。有権者に向けて、タリバンが投票に行かないよう繰り返し警告してることもあり、今年の選挙では多くの人が投票を控えた。投票率は史上最低となる見通しです。point 368 | 1

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朝日新聞デジタル

ホラミさんは2014年、ガズニ(Ghazni)州で投票を終え、大学の試験を受けるためカブールに向かっていましたが、その途中でタリバンに止められたそうです。「タリバンは私を秘密の場所に連れて行った。そこで面識のない2人と一晩過ごした」と当時を振り返りました。そして「翌朝、私たちはモスクへと連れていかれた。モスクには、ナイフを手に持った高齢の男が座っていて、そのかたわらには簡単な薬品も用意されていた。タリバンは『殺すつもりはない。選挙に参加した他の人たちへの見せしめとして指を切り落とすだけだ』と言った」と経緯を語りました。point 320 | 1

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スプートニク

麻酔の使用はなかったそうです。ホラミさんは、「私は気を失い、気付くと砂漠に一人取り残されていた」と語り、今でもこの体験にさいなまされていると説明しました。それから5年が経過し、タリバンの工作員がホラミさんを訪ねてきました。選挙を前に、今回投票すれば殺すと脅迫しにきたそうです。

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AFPBB News

世界に知ってほしい

ホラミさんは「私はこの話を世界に知ってもらいたかったのでメディアに語った。私たちは困難な状況に置かれており、自由のために戦っている。私たちはこの困難な状況の被害者になりつつある」と語っています。こんな理不尽な事が無くなる世界はいつか訪れるのでしょうか。

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