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セカオワのSAORI(さおり)の小説「ふたご」の評価は?


日本のミュージックシーンの中心にいると言っても過言ではないセカオワのさおりの自伝的小説であるふたごですが、発売して1か月経つ今でも世間を騒がせている事は間違いありません。最近は多くの芸能人が小説を書く事によって、文学界に足を踏み入れる事も少なくありませんので、批評をする人の中にはメインで小説家として生活している人の邪魔をしているという人も少なくないですが、今回のふたごに関しても様々な賛否両論があるようです。

 

セカオワの歴史の一端に触れる事ができる小説


写真:Twitter

ふたごのストーリーをわかりやすく一言で言えばセカオワのさおりがFukaseと出会い、どのようにしてセカオワにつながっていくかをというものです。さおりさんはここ数年内に結婚し、出産もしているので、特に年上の女性から批判を受ける事も少なくないようですが、小説を読んだ感想からするとそのような批判はどうでもいい感じがします。批判をする人の中には、結婚して子供がいるにも関わらず、まだ他の男性の事を想って小説を書くのかという声が多いようですが、今回の小説はそのような軽い想いや考えなどでは語りつくせない様に感じます。point 341 | 1

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写真:bunshun.co.jp

自伝的小説ですので、中学校時代から現在に至るまでの歴史を語っていく時間軸ではありますが、ただ生きてきた歴史を淡々と記しているのではなく、その当時の感情などを上手く表現しているので、現実に起こったことなのに本気の小説を読んでいる感じになります。読んでいると女性から嫉妬に似た感情を生まれるのもしょうがないのかなとも感じますが、さおりさんにしてみればそんな次元の小説ではないのかとも思います。文体は、抽象的な表現や客観的とも取れる表現もありますので、文学的な要素も多く出てきます。さおりさんは村上春樹作品をよく読んでいるようなので、その辺が少なからず影響しているのかもしれません。point 354 | 1

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一般人では測れないセカオワだけの世界観


写真:芸トピ

同性から多くの人気を取る一方でFukaseファンから批判される事も多いさおりさんですが、小説自体はFukaseという言葉から派生するストーリーになりますので、極端な話であることは間違いありません。賛否両論の意見がありますが、この小説に関しては逆の発想をするとセカオワのさおりにしか書けなかった小説です。元々日本のミュージック界の中でも特異な存在感を示しているセカオワだけに、この小説を読む人もその世界観を感じながら読んで欲しいを感じます。point 300 | 1

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写真:bunshun.co.jp

バンドメンバー全員が一つ屋根の下に住んだり、個性を生かしたキャラクター性など一般人からすると少し異質に感じてしまう世界観は若い世代を中心に特殊な人気を呼んでいるセカオワの今まで知る事ができなかった内面の部分を小説とは言え知る事ができるのは、間違いなく魅力的な事だと思います。主人公の夏子がさおりで、月島がFukaseでと投影されるわけですが、ストーリーは夏子の事を中心に回るのではなく、月島の事が中心となりますので時には本当に自伝的なストーリーなのかと感じてしまうほど客観的な視点が多く出てきます。そこで文学的要素を感じることができるのでセカオワmpファンではない人が読んだとしても小説として楽しむことができるのではないでしょうか。もちろんセカオワのファンが先入観を持った上でも楽しむことができます。point 416 | 1

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まとめ


写真:NITABI!!

2部構成に分かれているふたごは大まかに分けて第1部で月島メイン、第2部でバンド活動の事が書かれていますが、セカオワという日本を賑わせるバンドをテーマにした第2部は小説的には少しぼやけてしまいました。それまでの客観性から、内輪の話が多くなってしまう事によって少し話自体が軽くなってしまいました。いずれにしてもふたごをセカオワが注目される始める前までの歴史小説として捉えれば純粋に作品として楽しむことができます。point 274 | 1

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