「指なめ禁止通達」――。
タクシー会社、三和交通が全社員宛に送ったという「ある通達」に、同意・賛同する声が集まっています。
これらの通達の内容は、Twitter上でも出回っており、多くの人から話題を呼んでいるようです。
タクシー会社「三和交通」が全社員宛に送ったという「指なめ禁止通達」の全文がこちらです。
公式ツイッターが公開した通達文には、
「指先に唾液腺と口の粘膜腺によって口腔内に分泌される澄んだ液体等を施し、湿り気を得た指先を利用して書類や紙幣を改頁すること。全社員周知徹底すること」
と書かれていますね。
難しい言い回しではありますが、要するに「紙を舐めてめくるな」ということでしょう。
確かに指先が乾燥していると、めくりづらいですし、ほとんどの人かこういう経験をしたことがあるのではないでしょうか。
そのためペロッと指先をなめて書類や紙幣をめくったり、数えたりする人もいるかと思いますが、
見ていて気分の良いものではないことからも、三和交通では全社員にこの行為を禁止したというのです。
この通達について三和交通に詳細を聞いてみました。
すると、これらの通達をしたきっかけについては、
「40代の吉川自身が、若いころに比べて指先の乾燥で苦労するようになりました。お店のセルフレジで、購入した商品を入れる際に袋がうまく開かず、指先を舐めるか否か葛藤した結果、『やってはいけない』と感じたことがきっかけとなります」
というシンプルなものでした。
特に乗務員は人前で紙幣を数えることもあり、会社全体で止めることにしたといいます。
なお、そうした行為について、これまで苦情があったわけではないとも。
Twitter上では、ユーザーからの返信が多数集まり、
「いい会社ですね」
「うちの会社にも同じ内容の通達出てほしい……」
「いやあ…図書館で本をあまり読みたくないのはこれがあったからでした。見事な通達です」
「全社員に指サックを支給しなくては」
「学生時代、配布されるプリントのカドに一度ツバでぬれた形跡があってイヤだった」
「むしろあらゆる会社や施設で禁止にしてほしい」
など、さまざまな反応を呼んでいるようで、反響の大きさは、公式サイトへのアクセス数が激増するほどだったそうです。
これらの反響に対して、三和交通は、
「非常に予想外の反響があり大変驚いております。このように少し変な通達を出したり、奇抜な企画を出すこともございますが、安全・安心を一番に考え、地域で一番やさしいタクシーを目指しております。今後とも何卒ご愛顧のほど、よろしくお願い致します」
としています。
今までになかったユニークな発想には感心した人も多かったようですね。