現地時間２０１８年１２月１０日、スウェーデンのストックホルムでノーベル賞の授賞式が開かれました。
今回、日本からは生理学・医学賞を受賞した本庶佑（ほんじょ・たすく）京都大学特別教授が出席して、スウェーデンのカール１６世グスタフ国王から賞状とメダルが授与されました。
日本人がその栄誉あるノーベル賞を受賞したことで、国内での注目度がより一層高かった今回の授賞式。
さらに、全国人々の関心を集めたのは、もう一つのところにありました。
それは、本庶特別教授の服装でした。
ノーベル賞の授賞式では、ドレスコードが設けられています。
男性の場合は燕尾服に白のネクタイが通例であり、ノーベル賞公式ウェブサイト上にも記載されています。
これまでには、２０１２年に山中伸弥（やまなか・しんや）教授や、２０１６年の大隅良典（おおすみ・よしのり）栄誉教授などの多数の日本人がノーベル賞を受賞してきて、燕尾服で授賞式に参加してきました。
しかし、今回の授賞式での本庶特別教授の服装は、日本の礼装にあたる紋付羽織袴でした。
和装で授賞式に出席するのは、１９６８年に文学賞を受賞した、川端康成さん以来に半世紀ぶりのことです！
本庶特別教授はメディアに対して、和装で出席した理由をこのように語っています。
本庶さんは「日本で研究してきた」との思いを込め、ホテルで和服に着替え、妻の滋子さん（７６）と会場へ向かった。
引用：産経ニュース
和装の本庶特別教授は、燕尾服に身を包んだ受賞者が並ぶ中から特に目立っており、その堂々たる姿には称賛の声がたくさんありました。
中には、「周りが燕尾服なのだから、それに合わせたらよかったのに」との声が上がっているのも事実だが、そういった声はやはり少数派であるのです。
今回のノーベル授賞式に参席した本庶特別教授の和装に込めた思いを知って、授賞式での姿を誇りに思う日本人は多いのではないのでしょうか。
ネットでは…
「すごく似合っていらっしゃる。品がある日本人男性の和服姿は、見栄えがいい。」
「かっこいい！」
「川端康成っていう前例もあるし、和装でもいいってことでしょ。」