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「キラキラネーム」の次は「○○ネーム」⁈ イマドキの赤ちゃんの名前事情とは⁇


「シワシワネーム」という言葉をご存知でしょうか。2017年よりインターネットのとある記事を発端として話題となり、知名度が広がってきている現代ワードです。主にキラキラネームに対抗して生まれた、子供につけられる古風な名前のことを指します。2000年代に入る頃から耳にするようになった“キラキラネーム”。「空流(くうる)」「希星(きらら)」などいわゆる「当て字」で、読みづらい漢字の名前が流行しました。

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今新米ママさん達の間で流行しているシワシワネームとは、日本の昭和の高度成長期頃を中心として一般的に普及していた「日本人らしい」「少し古めかしい」名前を指すことがほとんどです。
具体的には、女の子なら「○子」や「○美」。男の子なら「○男」など、皇室の名前にあるような奥ゆかしさを感じる名前です。最近ブレイクしている女優さんの名前などもシワシワネームが多く、決して衰えることのない漢字・響きとしての美しさを感じさせます。
そして大きな特徴として「読みやすい」ことも挙げられます。これは一昔前から継続的なブームとなっているキラキラネームとは相反的なものです。
そもそもシワシワネームとは、キラキラネームを付けることにより生じる弊害の可能性という認識が広まったことにより流行に火が点きました。point 401 | 1

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1つの事柄が流行ると、しばらくするとそれと逆の事柄が流行るというのは世の常です。それは名前の世界にも当てはまったようで、キラキラネームの話題性のピークを超えた今ではその不便さにおいて指摘されることが少しずつ増えてきました。
とある企業が行ったアンケートによると、キラキラネームだと就職活動に不利なケースがあるという結果が出ています。受験においては名前を理由として不合格を出した場合はそれが発覚すると憲法違反となってしまいますが、入社となるとそういうわけではありません。
読みづらい、名付けの親の考えに疑問を持たれる、会社の社風やイメージと名前が見合わない……名前で落ちる理由は様々ですが、本人の能力や素質ではどうにもならない理由で落とされてしまっては本人も悔しがるに悔しがりきれません。
また学校内でも呼びづらいことで扱いづらいと思われているケースや、子供自身もどのように読むのかいつも聞かれてしまうことを負担に思うケースなども増えてきています。救急の搬送時など病院関連においても名前の確認に手間取るなど、キラキラネームの弊害がちらほらと表面化してきているのです。point 541 | 1

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実際にシワシワネームのランキングをご紹介します。昭和24年、当時は空前のベビーブーム。その時のランキングが現在の名付けにも影響しています。女の子の名前はおしとやかで奥ゆかしい、謙遜を尊ぶような名前が多いです。
1位 幸子(さちこ)
2位 和子(かずこ)
3位 洋子(ようこ)
4位 節子(せつこ)
5位 恵子(けいこ)

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男の子の名前は、ランキングトップ10位以内の名前は全て1文字なのです。名前が1文字の男性って、男らしくドンと構える雰囲気が感じられますよね。
1位 博(ひろし)
2位 茂(しげる)
3位 清(きよし)
4位 進(すすむ)
5位 実(みのる)

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ニッポン放送

 

シワシワネームという呼び方はさておき、日本語・漢字の持つ本来の美しさやシンプルさ、寡黙であることと奥ゆかしくあることの魅力が存分に表れた名前ですね。
文字1つ1つが固有の意味を持つというのは他の言語には無い特徴です。日本人にとって、わが子の名付けは他国とは違う意味での特別さを持っていると言えます。子供に込める願いを如実に具体的に込められるというのは、日本ならではの愛情の表現方法です。
名前は子供に贈る最初のプレゼント。正解というものは無く、誰しもが悩む父親と母親の最初の関門です。是非たくさんの時間をかけて考えて、想いのこもった名前を付けてあげましょう。point 339 | 1

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ニッポン放送

 

10月28日放送のニッポン放送「垣花正あなたとハッピー!」で電話をつないだ27歳の女性は、最近男の子の赤ちゃんを出産し、その子に付けた名前は「貫太(かんた)」君。周囲には「キラキラネーム」が多いため、読みやすい名前を意識したとのことです。

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リスナーからはメールが多数寄せられ、「古風な名前は大賛成です」というような「シワシワネーム」が増えつつあることに好意的な意見や、新入社員が「キラキラネーム」だったというリスナーからは「チャラチャラしているのかと思ったら意外としっかりしているので逆に好印象になった」と、キラキラネームとのギャップで好印象になったというケースもありました。

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また「シワシワネーム」という名称がネガティブなイメージのため良くないという意見も寄せられ、「ビンテージネーム」や「クラシックネーム」など代案が多数挙げられるなど、盛り上がっていました。