3月末をもって声優業を引退する声優・ナレーターのキートン山田さん(75)が、3月28日放送のアニメ『ちびまる子ちゃん』(フジテレビ系 日曜18時30分)をもって、31年間つとめた同作のナレーションを卒業しました。最後の演出には視聴者からも感動の声が殺到しているようです!
「ある春の一日」というタイトルで前後編にわたるストーリーが放送された今回の放送回。キートンさんのおなじみ「後半へ続く」のせりふも盛り込まれていましたが、エンディングではキートンさんのナレーションが総集編のように構成された粋な演出で、最後はやはり「後半へ続く」の声で締められると共に、「キートン山田さん、ありがとうございました」と感謝のテロップが表示されていました。
また、アニメ本編では、いつものようにキートンさんが、登場キャラクターたちの行動に冷静なツッコミを入れる様子もあったのですが、ストーリーの終盤に、まる子が落としたハンカチを拾う男性の役を演じたキートンさんが、まる子に向かって「ありがとう、まるちゃん」と言うシーンがありました。
「ありがとう、まるちゃん」とまる子に語りかけるシーンは、31年間の感謝の気持ちが詰まったような響きもあり、これには視聴者からも大反響が巻き起こったようで、実際にネット上では「キートンさんがありがとうって言った瞬間涙が溢れた…」「最後のナレーションで、感極まって涙してしまいました。そして、エンディングで、また懐かしくなって、込み上げてきて。」
「敢えて男の子のお父さんの顔は出なかったけど、まるちゃんとみんなにはキートンさんの優しい笑顔が見えていたはず。本当に、お疲れ様でした…。」「最後にさりげなく登場。涙出そうになりました。エンディングも良かったです。長きにわたり、お疲れ様でした。」「ありがとうまるちゃんのセリフにグッと来ました」などと、感動の声が多く上がったといいます。
ちなみに、最後の収録は2月26日に行われたそうなのですが、「普通じゃいられない感じでした。やっぱり心動きましたよ。」「色々な人とお話をしたり、写真を撮ったり。特別な一日でしたね。あの雰囲気は忘れられないな。」などと振り返っていたそうです。キートンさんは、75歳になったら『ちびまる子ちゃん』を卒業させてもらうと以前から決めていたそうですが、平成の時代にまるこちゃんを見てきた人にとってはとても寂しく感じますよね。
番組スタートから30年以上にわたって出演していたキートン山田さん。声優業を引退してしまうのは残念でなりませんが、今後も体調には気を付けて、新たな人生を謳歌してもらいたいですね。感謝の気持ちでいっぱいです!