関西人=納豆嫌い、実は俗説⁉
‘関西人は納豆が嫌い’と考えている人が多いように思います。
関東の人に「関西って納豆売ってるの?」と聞かれたという人もいます。
「関西に出張行く際、納豆を持参した」という話まであるというのです。
関西人からすればこれは何とも失礼な話でしょう。
関西は海外ではなく、同じ日本なのです。
関東の人からすれば関西人はそんなに納豆嫌いというイメージがあるのでしょうか?
関西人は本当に納豆が嫌いなのかどうか、明らかにしてみました。
関西のスーパーでは納豆を売っていない?
まず関東の人が疑問に思っていることの1つ、関西には納豆は売っていないのではないかとい点ですが、実際に関西のスーパー行ってみるとこのスーパーでも納豆コーナーが完備されていたといいます。
値段が高めの高級納豆から一般的なお手頃価格のものまで豊富に揃えてあったとのこと。
実際には関西でも納豆は売られているということが分かりました。
しかし納豆に詳しい人の話では、関西のスーパーで納豆が取り扱われるようになったのは近年になってからだといいます。
少し前の関西では納豆は嫌われ者だったのだとか。
実際に年配の方に聞くと「子供の時、納豆など見たことがなかった」「納豆は腐った豆だと教えられていた」との意見もありました。
それではスーパーに置いてある納豆の売り上げはどうでしょうか。
大阪に本社を持つ大豆食品メーカー、旭松食品株式会社によると、「やはり関東に比べ、関西は低いですね。売り上げの差は倍とは言いませんが、それに近いものがあります」との回答があったといいます。
関西人はなぜ納豆が嫌なのか
ではなぜ、関東と関西で納豆の好き嫌いが分かれてしまうのでしょうか。
それはずばり、‘におい’なのだそうです。
一般的に関東の人間は納豆の匂いを気にせず、関西の人間はその匂いに敏感であるといいます。
旭松食品株式会社によると、においを抑える商品開発に力を入れているのだそうです。
ちなみに、旭松食品株式会社が販売する商品である’なっとういち’は、名古屋から西にかけては「なっとういち」と表記され、東に行けば「納豆いち」と表記されているといいます。
関東の納豆は本格派、関西の納豆はマイルド派、そのイメージの差で表記も変えているというのです。
そういった地道な努力や戦略のかいもあり、関西でも納豆がどんどん受け入れられるようになったきています。
実際に、納豆が広まった若い世代には納豆嫌いはあまりいないといいます。
30代くらいの人は特に抵抗はなく、20代くらいになれば「毎日食べてる」という納豆好きも多いのだそうです。
納豆に抵抗のない今の30代以下の世代が、親になった時には、その子供世代はさらに納豆が近い存在になることでしょう。
そうすれば「関西人=納豆嫌い」という説は俗説になるのかもしれません。
さらに余談ですが、納豆は暖まるとにおいがきつくなるので、においが苦手な人は冷やして食べると美味しく食べられるかもしれません。