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60年代の映画「ひなぎく」が現在も愛され続ける理由は?


ひなぎくとは約50年以上も昔である1966年にヴェラ・ヒティロヴァ監督の手によって制作された映画となっており、アメリカやフランスのように制作費が著しくない中でありながら非常に高いレベルの映画を産み出してきたとされるチェコ映画の1つとなっています。本作品のひなぎくも例に漏れず世界的に非常に高い評価を得ており、50年以上もの時間が過ぎた現代においても多くの人が注目し変わらず観賞され続ける映画となっています。

 

ひなぎくの斬新なストーリー構成


写真:Twitter

非常に長い時の中で多くの人の目に触れられてきたひなぎくというチェコ映画ですがその内容は2人の少女マリエを主人公とした物語であり、彼女たちを主軸に男に食事を奢らせるといったことや牛乳風呂を満喫するといった贅沢行動を自由気ままに行う様が描かれたり、果てには部屋の中で燃やしたり実のなる樹を好き勝手に食べたりといったようなやりすぎともいえる破天荒な様を通して世界に対する小さな反乱が描かれているといったストーリーとなっています。しかし終盤になると2人のマリエはそれらの行動を改め考え始めるようになり、そして心を入れ替えてやり直そうとするのですがまるで今までの悪さを罰せられるかのように2人の頭上に巨大シャンデリアが降り注ぎ、そのまま彼女たちの身体が押し潰されることで物語の終わりを迎えるという非常に衝撃的な幕引きとなっているのです。point 444 | 1

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写真:ひなぎく – Jimdo

このようにひなぎくという映画の内容は他の王道映画などとは違い非常に斬新なストーリー構図となっており、メッセージ性の強い筋書きとなっているのです。後味のあまり良くない最後ではありますが、そのような強烈な最後だったからこそ多くの人の胸にその内容が焼きつき今なお知られる映画となったいうことは言うまでもなく、その破滅的なストーリー展開にはカルト的な人気を誇っているほどです。

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ひなぎくの優れた映像技術


写真:セレンディピティ ダイアリー – ココログ

ひなぎくという映画の魅力の1つはそのメッセージ性の強いストーリー部分といえますが、しかしその反面で非常に難しくわからない人にはとことんわからないという内容構成をしています。それにも関わらず今なお愛される作品となっているのは、斬新なストーリーの他にも魅力的な点が存在しているからです。それが実験的で斬新な映像技術や美しい美術背景、様々な人に影響を与えたファッション性の高い衣装に耳に残る音楽といったような映画ならではの部分であり、これらを楽しみたいと考える方が多数いるからこそ、50年も経過した現在でも広く知られる映画となっているのです。point 363 | 1

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写真:livedoor Blog

本作のおしゃれな衣装や美術は日本でも多大な影響を与えており、1990年代の日本で登場した渋谷系のカルチャーというのは本作品のアートやファッションを源流にしているとされているほどです。1960年代の映画が30年後の1990年のファッションに強く影響を与えているのですから、そのアートセンスがいかにずば抜けているかが理解できることでしょう。このようにひなぎくというチェコ映画は50年以上も昔に制作された映画でありながら、映画の要である視覚情報が非常に優れた作品となっておりこれらの要素もひなぎくという映画を長く愛され続ける映画となった要因となっているのです。point 342 | 1

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まとめ


写真:ameblo.jp

斬新でメッセージ性の強いカルト的なストーリーと見ているだけでも心が躍る映像技術やファッションセンスによる視覚情報という2つの要素がこのうえなくかみ合って産まれた映画作品がひなぎくというチェコ映画なのです。50年以上も経過した現在においても多大な影響力を持ち、1960年代の代表的な女の子映画としての不動の地位を築いているひなぎくの映画は、これからも多くの人の目に触れて衝撃を与え、そして語り継がれていくことでしょう。point 279 | 1

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