最近ネズミによる被害が立て続けに発生しています。先日は渋谷区内にあるファミリマート店舗の冷蔵ケースを、何匹ものネズミが駆け回っている動画が拡散。
店舗が一時休業になる事態になりました。
北海道教育委員会は10日、道立羅臼高校（生徒数95人）の水道の受水槽からネズミ5匹の死骸が見つかったと発表しました。11日には、学校が記者会見を行った。
学校によると、高校は海抜34メートルの崖に立っており、学校から約20メートル下の緩い坂の上に、受水槽が埋まっている建物があるといいます。
この建物の地下にある受水槽の隣には、ここから水がこぼれたときに溜まるオーバーフロー槽があるそうです。ここと排水管がつながっていて、オーバーフロー槽と配管の間には金網があり、ネズミがはいれない仕組みになっていたそうです。
しかし、この金網が腐食し壊れて、ネズミが排水管からオーバーフロー槽を経由し、受水槽にはいってしまったようだと話します。ネズミの侵入経路が見つかったことから、人為的な混入ではないと判断されました。point 415 | 1
11日の11時から全校生徒へ、15時から保護者への説明会が開かれ、そこに校医も同席し、健康面の説明も行われました。教頭によると、校医の説明で生徒は納得したようですが、保護者からは、そういった水を飲んでいた心のショックに関して不安の声があがったといいます。今のところ、生徒から体調不良の訴えなどは出ていないようです。
この浄化槽の清掃、消毒、金網の修理は既に完了していると語りました。
北海道教育委員会は、学校の施設の点検は、学校が行う規定にしています。学校は、受水槽の建物内の点検は定期的に行っていたそうです。しかし、金網までの点検には、手が回らなかったといいます。受水槽の清掃は、年1回実施しており、昨年の8月には異常がなかったとのことです。
今年は6日に清掃のために水を抜いたところ、ネズミ5匹の死骸が見つかったそうです。学校は、週一回水道の塩素検査を行い、基準の濃度を守っていたので、菌は死んでいたはずと話します。point 283 | 1
アース製薬によると、ネズミによる被害は、衛生的被害、都市機能の被害、経済的被害の3つがあげられるといいます。
衛生的被害は、感染症、皮膚炎、精神的障害など。都市機能の被害には、鋭い歯でコードなどを噛み切ることによる電気災害（電線ケーブルやガス管を噛み切ることによる停電や火災、爆発事故など）や交通被害などがあります。point 215 | 1
経済的被害は、①商品の汚損 ②食中毒などの発生で、保健所による営業停止処分による不利益 ③社会的信用の損失 などがあげられます。今回のような学校から離れた場所の受水槽の管理を、ただでさえ忙しい教員に実施させることが適切なのか、疑問が残るところです。