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そんな…虫歯治療で2歳の愛娘が帰らぬ人に…元院長からの謝罪は一度も無し


福岡県春日市の小児歯科医院で2017年7月、虫歯治療を受けた同市の山口叶愛(のあ)ちゃん(当時2歳)がその後亡くなる事故がありました。福岡県警は7日、原因は治療後の注意義務を怠ったためとして、業務上過失致○の疑いで、当時院長だった男性を福岡地検に書類送検しました。

適切な判断、措置

書類送検容疑は17年7月1日夕、叶愛ちゃんが医院での治療後、体がけいれんするなど容体が急変したにもかかわらず、適切な救命措置をせずに同3日に○亡させた疑いです。亡くなった原因は麻酔薬の急性リドカイン中毒による低酸素脳症でした。認否は明らかにしていないが、「(急変は)治療による疲労と判断した」と話しているといいます。

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Yahoo!ニュース

県警によると、治療は別の歯科医が局所麻酔薬を数カ所に注射して約1時間実施し、麻酔の量などに問題はなかったとのこと。元院長は治療後、両親から叶愛ちゃんの異変を訴えられており、治療内容から麻酔による中毒症状を予測し、酸素マスクを装着するなどの適切な措置をしていれば事故は防げた、と判断しました。医院の代理人弁護士は「元院長が様子を見た際は、救命措置が必要とは判断できなかった」と主張しています。尚、医院は昨年8月に閉院しています。歯科治療で麻酔を使った子どもの容体が急変し、亡くなる事故は、過去に福岡市などでも起きています。point 320 | 1

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東洋経済オンライン

何度も訴えたのに

「何度も娘の異変を訴えたのに元院長は対応してくれなかった。まさか歯科医院の治療後に亡くなるなんて納得できない」と、山口叶愛ちゃんの母親は、身近な歯科治療で突然娘を失った悲しみを語りました。歌や踊りが大好きだった叶愛ちゃん。17年5月、目立った虫歯などはなかったが、虫歯予防でフッ素を塗るために元院長の歯科医院に通い始めました。インターネットで検索すると「評判がいい」とあり、決めたそうです。point 262 | 1

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事故が起きた7月1日は、初めて麻酔薬を使う治療をしました。十分な説明もなく、約1時間の治療中、処置室からは叶愛ちゃんの泣き声が度々聞こえてきたそうです。治療後、抱きかかえた叶愛ちゃんの異変は明らかでした。紫色の唇、目の焦点も合いません。「手足も冷たく全く別人のようだった」と当時の様子を語ります。point 208 | 1

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フィーリー

「様子がおかしい」そう思い、叶愛ちゃんの父親と共に幾度も元院長に訴えましたが「泣き疲れただけでよくあること」と繰り返されたそうです。20秒ほど脈を測り「異常はない」と、医院内で休むよう指示されました。約1時間後、叶愛ちゃんの体はけいれんし始めて容体はさらに悪化しました。急いで別の病院へ連れて行ったが、救急搬送された病院で2日後に息を引き取りました。事故後、元院長からは一度も謝罪はないそうで「大きな病気や手術をしたわけではない。娘を返してほしい」と訴えています。point 287 | 1

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それでも前に

叶愛ちゃんが亡くなってから1年8カ月経ち、元院長が書類送検されました。「あの人懐っこい笑顔を思い出さない日はない」と語るご両親。しかし「やっと一歩前に進めた。二度と同じ被害を繰り返さないでほしい」と母親は声を絞り出し語りました。病院がもっと早く適切な対応をしてくれていたら…あの時歯医者に行かなければ…と何度も思ってしまうでしょう。叶愛ちゃんのご冥福を心からお祈りすると共に、二度とこんな悲惨な事故は起きないようにと切に願うばかりです。point 283 | 1

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