タレント本人ではなく、身内のスキャンダルで話題になったのが、2012年2月16日発売の「週刊文春」で報道された、当時AKB48だった高橋みなみの母親が15歳の少年との淫行容疑で逮捕され、 書類送検されていたと報じたというニュースだった。
当時のスポーツ記者はこう語っています。「これだけ読めば、悪いのは高橋の母親のように思えますが、真相は違います。なんというか、土地柄と高橋家の家庭環境が引き起こした修羅のような事件ですね。母親は逮捕されましたが…」
経緯は以下。2011年10月、傷害事件で3人の少年が逮捕され、そのうちの1人が 高橋の母と性的関係にあったことを告白しました。母親は八王子署の事情聴取に対して「息子の先輩にしつこく迫られたため、仕方なく関係を持った」と供述したのがはじまりです。
高橋の実家は八王子でも中心部から離れた場所にあり、そこは俗にいう「不良の多い地域」。高橋の弟はある日を境にそうした先輩ヤンキーとつるむようになったのだが、立場的には末端でパシリ扱いされていたといいます。そのうち姉がAKBの高橋みなみであることがバレ、不良グループは高橋の実家に入り浸るように……。15歳の中学生数名が勝手に人の家を占拠するのだから、どういう地域か何となくわかるはずです。
「不良グループの狙いは、姉のみなみさん。彼女はAKBの活動が多忙で実家になかなか帰れないでいましたが、不良グループは『いずれやって来るだろう』と考え、その日を待ちました。ところが、待てども待てども帰ってこない。それで業を煮やした主犯の少年が『だったら母ちゃんでいいや。何気に美人だし』となったのです。母親には息子に『危害を加える』などの脅し文句で、無理矢理、関係を迫ったようです」(事情を知る関係者)
母親を息子をつかって脅すとは恐ろしい治安の悪い地域だとわかります。とはいえ、少年と母親は複数回”関係”を持っていたとされており、そこはどう説明するのでしょうかー。
テレビ関係者は以下のように語ります。
「男は初回の際に携帯電話で動画を撮影。それを材料に母親を何度も脅していたそうです。コトがバレたのは、傷害事件の取り調べで少年の携帯電話からその時の動画が発見され、捜査員が追及したところ、少年が高橋さんの母親との“関係”をゲロったから。それがもとで高橋さんの母親が青少年育成条例で逮捕され、50万円の罰金まで支払ったのですから、複雑な気持ちになります」事件の経緯を知るととても悲しい気持ちになります。
文春でこの件が報じられると、AKBサイドはマスコミ各社にこれ以上ないほどの〝報道規制〟を敷いた。結果、ワイドショーと御用マスコミは軒並みスルーという結果に。これだけの事件であるにも関わらず、一般紙の半数以上が報じることをしませんでした。
スポーツ紙記者(前出)はつづけてこう語ります。
「ネット上では『AKBの圧力に屈した』と叩かれましたが、実はそうではありません。事件の全容を知るにつれ、高橋さんに同情する声が社内でも広まり、掲載を控えたのです。たしかにAKBサイドから『記事にしないであげてくれ』というお願いはありましたが、決して高圧的なものではありませんでした。AKBメンバーを抱える他の芸能プロの幹部からも『高橋みなみは本当にいい子なんだ。頼むからやめてあげてくれ』と電話がありましたね」
事件から8年――。彼女が幼いときから必死で芸能界で築き上げてきた信頼と努力は、ヤンキーの悪意などでは台無しにすることはできなかったようです。現在彼女に笑顔が戻り、活動をつづけらているのはなによりです。