フリーアナウンサーの田中みな実さんは、女優の山口紗弥加さんが主演している連続ドラマ「絶対正義」（東海テレビ・フジテレビ系）の中で演技に初挑戦し、妻子がいる男と不倫関係にある女優の石森麗香を演じています。
ドラマの中、田生南はキスやラブシーンなどの体当たり演技も披露してくれています。
また、女優業に挑戦した感想をこのように話しています。
「背中が見えているキスシーンぐらい。好きな人以外とのキスって何も感じませんでした」
ドラマ「絶対正義」は、読んだ後に嫌な気分になる「イヤミス小説」として話題を集めている秋吉理香子さんの同名小説（幻冬舎文庫）が原作です。
法律を唯一の価値基準として生きる、正義モンスターで“最恐主婦”の高規範子が高校時代の同級生たちを翻弄（ほんろう）し、運命を狂わせていく姿を描く心理サスペンス作です。
ドラマの中、同級生の役として美村里江さん、片瀬那奈さん、桜井ユキさんも出演しています。
田中みな実さんはドラマのオファーを受けた当時、不安を感じたことと、新境地に踏み出した心情を語ってくれました。
「私に務まるのかなって思いました」
「30歳を過ぎて新しい挑戦をさせていただけることはなかなかないと思いました」
「最初に台本の読み合わせをした時に、山口さんや美村さんから『滑舌が良いね』って言われました。演技のシチュエーションによって、滑舌が良過ぎるのもどうかと思うこともありますが、アナウンサーで得た経験を生かせて良かったと思っています」
また、ドラマの中のラブシーンについては、このように話しています。
「なかなかそういう経験をさせていただける機会もありません。麗香にとって、不倫という後ろめたい気持ちがあってのシーン。若者のような『好き好き！』っていうテンションではなく、罪悪感や悲壮感のようなものを（監督から）求められていたと思います。私なりに、表情など精いっぱい表現させていただきました」
実際に演技をしてみて、田中みな実さんがこのように話しています。
「よしあしというよりは、反省点がいっぱいあります」
また、画面を通して見る自身の演技に関しては、彼女自身がこのように分析していました。
「撮影現場で演技をしている時はものすごく怒ったり、叫んだり、自分が今まで出したことがないような声を出したのですが、画面を通して見ると3、4割減ぐらいで伝わるんだなって思いました」
「最初のころのお芝居では、感情が高ぶって涙を流すことなどができたりしたのですが、何度も何度も同じことを繰り返していくと、感情が薄れてしまって、感情の赴くままにお芝居することができなくなってしまいました」
そして、初女優経験に関して、このような反省点なども伝えてくれました。
「山口さんが、せっかくこっちに目線を投げ掛けてくれているのに、私はそれに全然気付いていなかったり、自分の演技に集中するだけでなく、掛け合いの間とか、もっとリアリティーを出せたんじゃないかって思いました」
「見よう見まねではなかなか難しい。経験を重ねないとできないお仕事だなって思いました。女優さんは何度同じシーンをやっても、感情を引き戻してアウトプットしています。本当にプロフェッショナルだなって思いました」
「また、お芝居に挑戦する機会をいただけたら、もっと思い切り声を出したり、周りを見た演技をしたい」
芝居という新しいジャンルに挑戦した田中みな実さん、
「もし『絶対正義』がDVDとかになったら、買いたいと思います（笑い）。将来、もし子供ができたら『お母さん、女優やったことがあるんだよ』って言えますよね」
「私が出演する番組に、ゲストとして出演してくれる俳優や女優さんたちに、作品に対する思い入れなど、より一層理解しながらお話を聞くことができるようになったと思います。女優さんの気持ちがほんの少し分かるようになれたので、今後、そういったお仕事にもつなげていけるなって実感しています」
３月9日深夜0時から放送される第6話では、範子を殺した麗香たちが精神的に追い詰められていく姿が描かれる展開となります。
田中みな実さんが今後、どんな芝居を見せてくれるのかが楽しみですね。