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適度な軽めの運動が、がんの治療効果を高める!


早歩きかスロージョギングを定期的に行うことが、がんの治療効果を高める鍵になるだろうという、がん患者にとって嬉しい研究結果が米国で発表されました。


写真:googirl.jp

研究チームは既に、定期的に適度な運動をすることでがん細胞の酸素化が促進されることを報告していたが、この効果は放射線がん治療の効果を高めることが知られています。今回研究チームは、米国がん協会から75万ドルの研究資金を得て、適度な運動が、がん(特に難治性)の放射線治療をより効果的なものにする研究に取り組むことになりました。研究者は、「放射線治療の有効性が高まれば、患者の予後はより良いものになります」とし、「運動のような介入は他の方法に比べると副作用も少なく、多くの有益な効果を身体に及ぼします。がん細胞の内部環境を恒久的に変える働きも期待できるでしょう。」と語りました。point 348 | 1

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写真:ganmaga.jp

世界の多くでは、がん患者とがん生存者に対して運動することを推奨している。しかし、運動によってがん細胞に何が起きるかはほとんど研究されていませんでした。そこで今回の研究に携わったひとりが、自分の専門性を生かして、このことを明らかにしようとしたのです。彼は、「私は、がん腫瘍細胞の周囲で、運動中および運動後に、治療効果の促進効果が見られるかどうかに興味を抱いたのです」とコメントしました。

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写真:matome.naver.jp

最近の研究で、前立腺がん細胞のモデル系を用いて、がん細胞への酸素の供給を高める方法を発見しました。がん細胞への酸素供給が不足するとがんはさらに悪化するそうです。なぜなら酸素は一種の放射線増感剤として作用するからです。酸素はがん細胞を破壊する効果を高めので、低酸素状態にあるがん細胞は、しばしば放射線がん治療に抵抗性を示すのだが、濃縮酸素の供給のような介入によって酸素濃度を高めることが放射線治療の有効性を高められるのです。研究者は、「身体の中の全ての仕組みを自由に操作できるなら、そう、肺や心臓、血管などを、たとえば運動によって変えられるなら、がん細胞の中で機能不全に陥っている血管にも影響を及ぼして、もっと多くの血液をがん細胞に送り込めるでしょう」とし、「がん細胞は運動によって増大した血流によって、実質的に酸素化が進むことになるでしょう。」と述べました。point 447 | 1

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写真:www.maniboo.net

しかし、ここで大事なポイントとなるのは、適度な運動なんだそうです。運動量が少な過ぎるともちろん効果は見られないでしょうが、逆に多過ぎてもネガティブの効果が現れます。がん細胞への血流がシャットダウンされ、免疫系の不具合も起こってきます。さらに、適度な運動とは、その人の心肺能力の30-60%を使ってする運動のことであり、あまり体力を消耗することがないので、たとえばブリスクウォーク(きびきび歩き)やスロージョギングのようなもので十分なんです。運動はがんの症状を和らげ、がん治療の副作用を改善するために用いられますが、腫瘍細胞の酸素化過程を通じ、運動を行うことそれ自体ががん治療にも有効に機能するといえるでしょう。point 373 | 1

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