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7月下旬までに【M6以上】は確定的か、メガマウスは大地震の前兆かも?!


千葉県館山市の沖合で深海ザメの一種「メガマウス」が定置網にかかったとニュースで報道されたが、生きて泳ぐ姿を見られることは日本で極めて珍しく、同日午後には東京海洋大名誉博士のさかなクンも現地調査に乗り出したそうだ。この報道に続けて、今度は三重県の熊野灘でまたもメガマウスが漁船の網にかかり、水族館への引き取りが検討されているという。しかし、残念ながら千葉のメガマウスは翌朝に死亡が確認された。


写真:jishin-news.com

メガマウスの出現が大地震の前兆?!


写真:www.asahi.com

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メガマウスが発見され死亡が確認した、で終わらせてはいけない。実は、このメガマウスの出現は以前から“大地震の前触れ”といわれているのだ。実際に、このあともメガマウスの水揚げに対応する大地震は連発しているというのだ。

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写真:buzz-netnews.com

ネズミザメ目メガマウスザメ科に属するメガマウスの正式な名称は、「メガマウスザメ」。1976年にハワイで初めて発見されて40年以上が経つが、いまだ詳しい生態などはわかっていない。太平洋やインド洋などの水深200m付近、やや浅い深海に生息しており、過去の目撃・捕獲例は世界を見渡しても120例ほど。そのうち20例ほどが日本近海に出現している。

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大地震が来た過去の例


写真:jin115.com

実際にメガマウスの出現により、大地震が起こった例を見てみよう。2014年、静岡市の由比漁港でメガマウスが出現し、出現から21日後となる同年5月5日、伊豆大島近海でM6.point 157 |

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0、最大震度5弱の大きな地震が起きていたのだ。震源までの距離とタイムラグからいっても、メガマウスの出現はこの地震の前兆現象だったと思われる。過去のデータを収集・解析したところ、日本近海にメガマウスが出現した事例のうち大半のケースで、1カ月あるいは2カ月以内にM6.point 132 |

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0以上の大きな地震が起きていたことが判明した。point 23 | 1

大地震が起こった過去のデータ

・ 1989年1月23日:静岡県浜松市の海岸 → 1989年3月6日:千葉県東方沖(M6.point 79 | 2)
・ 1989年6月12日:静岡県焼津市沖の定置網 → 1989年6月17日:鳥島近海(M6.point 124 |

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6)
・ 1997年4月30日:三重県尾鷲市沖 → 1997年5月13日:鹿児島県北西部地震(M6.point 46 | 4)
・ 2004年4月19日:千葉県市原市の埠頭 → 2004年5月30日:房総半島南東沖(M6.point 92 | 7)
・ 2004年4月23日:静岡県網代沖 → 2004年5月30日:房総半島南東沖(M6.point 135 |

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7)
・ 2005年1月23日:三重県度会郡紀勢町沖 → 2005年3月20日:福岡県西方沖地震(M7.point 48 | 0)
・ 2011年1月14日:三重県尾鷲市沖 → 2011年3月11日:東日本大震災(M9.point 91 | 0)
・ 2014年4月14日:静岡県清水市沖 → 2014年5月5日:伊豆大島近海(M6.point 133 |

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0)
・ 2016年4月14日:三重県尾鷲市の漁港 → 2016年4月16日:熊本地震(M7.point 43 | 3)point 45 | 1

最後の例は、記憶に新しい熊本地震のケースだ。メガマウスの出現地と震源地が500kmほど離れていること、水揚げされた日の夜に熊本地震の前震(M6.5、最大震度7)が発生し、2日後に本震が起きたという遅延の短さなども若干気になるところだが、やはりメガマウスの出現後に地震が起きるという一連の流れは変わらない。これは、対応するケースと考えるべきだろう。

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なぜ地震の前兆ともいえるのか


写真:courrier.jp

では、なぜこのように大地震の前触れとしてメガマウスが出現するケースが多いのだろうか? 過去の記事でも説明したように、サメには「ロレンチーニ器官」という特殊な身体部位があり、微弱電流を捉えることができる。なんと100万分の1ボルトという微弱な電位差さえ感知することができるほど高精度なのだという。地震前には地中の岩石破壊によってパルス電磁波が生じるといわれるが、海中にも電流が発生し、それを回避するために深海から水面付近に上ってくるものと考えられる。深海という、より海底に近い環境で生息しているからこそ、とりわけ敏感に地震前兆を感じ取っているのかもしれない。point 356 | 1

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まとめ

過去のデータからもわかるように、メガマウスの出現後に大地震が起きる可能性が高いように思える。少なくとも今後1カ月、M7以上の大地震の場合は最大2カ月間ほど、つまり7月下旬までは東北~関西の太平洋側における海溝型地震、あるいは内陸地震に注意が必要となるだろう。

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