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「父親をやめた」松山ケンイチが告白!!挫折や葛藤を乗り越えた俳優人生とは


俳優・松山ケンイチさんといえば『デスノート』『男たちの大和/YAMATO』『マイ・バック・ページ』などの話題作に数多く出演し、『聖の青春』では日本アカデミー賞優秀主演男優賞や、ブルーリボン賞主演男優賞を受賞するなど、実力派俳優として知られています。そんな松山さんが、「敗者」という自信のイメージとはかけ離れているタイトルで本を出版しました。そこで、『BuzzFeed Japan』の記者がこれまでの“俳優・松山ケンイチ”の人生についてインタビューしています。

酒に酔ったおじさんの「はけ口」になる

まず、本のタイトル「敗者」について記者が質問すると、松山さんが2011年に大河ドラマ「平清盛」について語りました。

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「これ、あんまり伝わらないんですけど…。東日本大震災が起きた2011年に、大河ドラマ『平清盛』の撮影が始まったんですよ。『平清盛』っていうのは、自分のなかで一番大事な作品なんですね。ひとりの人物の若いころから死ぬまでやれるって、役者としてなかなかない機会だし、宝物だと思っていて。」そう話す松山さんは、とある取材で『平清盛』の撮影地でもあった岩手県に行ったそうです。point 325 | 1

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「取材で岩手に行った時、酔っ払ったおじさんに「『平清盛』視聴率悪かったね」って言われたんですよ。『第一声、それなんだ。岩手でも撮影してたのに…』って思った時に、でも、これでよかったのかもしれないと思い直したんです。」とドラマの視聴者から言われた一言が衝撃的だったようです。

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rekijin.point 58 | com

記者が“良かった”と思う理由について聞くと、松山さんは「武士が政権を握るっていう、いままであり得なかったことを清盛はやって、結果的に源頼朝に「バトンを渡した」わけです。そこから鎌倉幕府、本格的な武士政権ができあがった。清盛という敗者がいなければ、武士の世の中は来なかった。だから「滅んだ」というよりは、「バトンを渡した」という感じなんじゃないかなと。そうやってつながっていくという意味で、本のタイトルにすごくいいなと思ったんですよ。」と当時は、自分も平清盛のように視聴者の“はけ口=敗者”となる役割をもらったのかもしれないと話しています。point 330 | 1

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時には家族を「無視」しないといけない

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感じる存在感

話の話題は松山さんの家族について。記者が「ご家族に関してはいかがですか。」と質問すると、「もちろん、守りたいという気持ちはありますけど、できるだけそれは無視したいなと思ってるんですよね。ちょっと傍観しないとなって。」と驚きの告白をした松山さん。しかし、「自分が守りたくて、子どもに『あれやるな、これやるな』って言うことは、子どもの自由を奪うことにもなる。子どもが『やりたい』と言ってケガをしたとしても、どこかで目をつぶらないといけないと思うんですよ。それは自分が出した答えだから。」と子供に対して親のエゴで縛りたくないと語りました。point 340 | 1

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続けて、「自分の答えと子どもの答えは違いますからね。違うところが面白いのに、『世のため人のためなんだ』とか『これがうまくいく方法なんだ』って押さえつけるのはよくない。やっぱり子どもだって、自分で答えを出したいんですよ。」と時には子供の行動を“見守る”ことへの重要性を大事にしたいと松山さんは話しています。point 216 | 1

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もっと力を抜くために「父親」や「夫」をやめる

松山さんは、過去のインタビューで「父親であることも、ある意味、一生をかけて役作りをしていくようなもの」と答えていたことがありました。そのことについて、記者が質問すると、「前はそう思っていたんですけど、いまはどうでもよくなってきたというか。「父親」とか「夫」っていう服を着ているみたいな感じがするから、それも脱いで、ただの生き物なんだってところまでいけたら楽なのかなって。」と1人の人間として子供に接していきたいという斬新な見解を示しました。point 242 | 1

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さらに、「もっと力を抜いて子どもに接したい。0点とってきたとか、学校サボったっていうことが起きた時に、「父親」の服を着てたらやっぱり何か言いたくなっちゃいますよね。自分なりの理想の父親像が、子どもにとっての理想像かどうかってわからないな、と思ったんですよ。」と独特な視点から、“教育”というものがどういうものなのか考える松山さんの意見には、納得させられるものがありました。point 244 | 1

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そんな松山さんが主人公の声を演じたアニメ映画『プロメア』が、6月20日から全国6劇場で開催されます。また、9月27日には、映画『宮本から君へ』が公開予定となっています。父親としても俳優としても探究心を持ち続ける松山ケンイチさんの今後の活躍に期待です。

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